東神楽町が第2回総合教育会議 地域による防災教育検討へ 本年度の文科指定事業を確認(市町村 2016-05-18付)
山本町長、水野教育長など8人が出席
【旭川発】東神楽町は九日、町役場で第二回総合教育会議を開いた=写真=。山本進町長をはじめ、福島堅一委員長、水野和男教育長などの教育委員、首長部局関係者など八人が出席。本年度に事業指定・委託を受ける文部科学省の事業について確認した。また、地域の教育力を生かした東神楽ならではの防災教育の推進について意見を交わした。
はじめに、山本町長があいさつに立ち、教育行政の円滑な推進に向けた協力を求め、町内各学校への期待を示した。
つぎに、本年度に指定・委託を受ける文科省の事業ついて水野教育長が説明。コミュニティ・スクール事業や首長部局等との協働による新たな学校モデルの構築事業などについて解説した。
委員からは、「文科省の事業を通し、子どもが先生や学校を好きになる学校づくりが大切」「事業を経て、先生方が本町の取組をより理解し、つながりができれば。そうして管内教育推進のモデルとなっていければ」などの意見が上がっていた。
このあと、様々な教育課題について意見交換した。その中で、山本町長が前年度で文科省の指定が終了した町立東神楽小学校のスーパー食育スクール事業に言及。「本年度から健康食育タウンをテーマに取組を進めている。これまでの成果を大人に伝えるとともに、子どもへの食育を引き続きブラッシュアップしていきたい」と述べていた。
このほか、山本町長は東日本大震災で地域による防災教育によって、子どもを通じて多くの人命が救われた事例を紹介した。「転勤してきたばかりの町に詳しくない先生が、大災害のときに正しい判断ができるとは限らない」と主張。学校教育とは別に、地域の学校支援活動の一環で、防災教育を進める必要性を説いた。
福島委員長は「本町は長年、災害による被害がなく、町民の防災に対する危機意識が不足している」と指摘。「本町で起こりうる身近な事例を示していく必要がある」と話した。
山本町長は「季節によって、用水路や川が増水することもあるが、農家でない町民はそのことを知らないこともある。そうした危険性を子どもに伝えて大人に啓発することも大切」と強調。「学校のカリキュラムとしてではなく、総務課等と連携し、防災教育の在り方を検討していきたい」と述べた。
(市町村 2016-05-18付)
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