道議会文教委（２８年８月２日）　夜間等の安全管理を徹底―不審者対応に関し道教委

（道議会 2016-08-04付）

　道教委は、二日に開かれた道議会文教委員会で、特別支援学校全校の危機管理対応マニュアルに基づく不審者対応手順を確認していることを明らかにしたほか、夜間や休日の安全管理徹底を指導していく考えを示した。神奈川県相模原市で、障がい者施設の入所者が殺傷された事件を受けての措置。同事件発生後、道教委は、学校や市町村教委において、児童生徒在校時の安全管理体制の検証、関係機関と連携した学校安全対策の適切な実施、寄宿舎の夜間・休日を含めた安全管理体制の検証を求める通知を発出。それらを踏まえ、効果的な不審者対応の在り方の事例研究を行う考えも示した。

　加藤貴弘委員（自民党・道民会議）の質問に答えたもの。

　相模原市の事件発生後、文部科学省からの事務連絡を受け、道教委は七月二十九日付で、各教育局長・道立学校長・市町村教委教育長（市町村立学校長）宛の通知を発出。

　学校・市町村教委において、①夜間・休日等を含めた、学校での児童生徒等の在校時の安全管理体制の検証②学校や地域の実情に応じ、警察等の関係機関と連携した学校安全対策の適切な実施③寄宿舎における夜間・休日等を含めた安全管理体制の検証―を求めている。

　二日の文教委員会で、道教委は、各学校において、『危機管理の手引』に基づき、危機管理体制の確立や防犯訓練の実施を日ごろから指導してきたほか、事件発生後も、七月二十九日付通知で指導したことを説明。

　今後は、「各管内で開催する学校安全推進会議において、効果的な不審者対応の在り方について事例研究を行うなど、学校等における安全管理の一層の徹底が図られるよう努めていく」との考えを示した。

　特別支援学校については、学校独自の危機管理対応マニュアルを作成して安全確保を徹底しているほか、寄宿舎設置校については、寄宿舎独自のマニュアルを定めて対応していることを説明。

　今後は、「各学校の効果的な対応方策を、学校訪問や各種会議等を通じて紹介するなどして、夜間や休日における安全管理体制について万全を期すよう指導する」ことを表明した。

(道議会 2016-08-04付)