道教育大附属函館小が教育研究大会 課題解決的な学びを実践 13授業公開し学力向上へ研鑚
(学校 2016-08-08付)

附属函館小教育研究大会
3年B組英語科「好きなTシャツはなに?」

 【函館発】道教育大学附属函館小学校(新開谷央校長)は七月二十五日、同校で教育研究大会を開催した。研究主題「初等教育におけるアクティブ・ラーニングの実践~資質・能力を育成する学びの創造」のもと、十教科等十三授業を公開したほか、事後検討や教科等実践研修会を実施。参加者は、児童の学力向上、学習計画の手だての工夫に向けて、研鑚を積んだ。

 研究概要をみると、昨年までの取組から、より具体的な視点として、①学びの文脈がある単元を構想する②必要感のある協同的な学びを設定する③目的に応じた弾力的な振り返りを設定する―の三点を提示。視点に沿ったアクティブ・ラーニングを展開し、「各教科等において育成すべき資質・能力の明確化」を図る。その上で、意図した資質・能力が育成されているかについて、評価規準などを設定し、検証していくとしている。

 また、同校は二十五年度から、文部科学省「小学校英語の導入と中学校との接続に関する研究」に関する研究開発学校の指定を受けている。国際社会において主体的に活動できる、英語によるコミュニケーション能力の育成に向け、「聞く」「話す」「読む」「書く」の四技能を総合的に育成するカリキュラムや指導・評価方法、中学校との円滑な接続の在り方について研究を進めている。

 公開授業では、一次・二次合わせて十三授業が行われた。うち、三年B組英語科「好きなTシャツはな~に?」(安彦有里恵教諭)は五時間扱いの五時間目。

 本時の目標は、「友達の好きなものを聞きながら、誰のオリジナルTシャツのことを指しているのか当てる活動を通して、友達の興味・関心や好みは様々であることに気づき、積極的に友達と好きなものを伝え合おうとする態度を育成する」。

 授業では、前時までに学んだことを復習したあと、安彦教諭が前回の授業で児童がデザインしたTシャツの絵を掲示。児童たちは、お互いに好きな食べ物やスポーツなどについてインタビューし合いながら、相手がどのTシャツをデザインしたのかを当てる活動を行った。

 児童たちは、これまでの授業で学んだ表現方法を使用しながら、自分の興味があるものについて答えたり、相手がどんなTシャツをデザインしたのかを予想し合ったりしていた=写真=。

 最後は、「ふりかえりカード」を記入し、インタビューの改善点などについて発表した。

 授業後に行われた事後討議では、授業の進行の仕方や工夫点などについて担当教諭が説明。参加者は、「児童たちが積極的にコミュニケ―ションを図るにはどうすれば良いのか」などについて意見交換した。

(学校 2016-08-08付)

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