札幌平岸高デザインアートコース　アパートの一室がアトリエに！　道都大・不動産企業と連携し

（学校 2016-08-08付）

　部屋の壁をアートで埋め尽くそう！―。札幌平岸高校（林恵子校長）デザインアートコースの生徒四人が九月、札幌市内のアパートの一室に壁画を描く。道都大学（山本一彦学長）および大手不動産企業との高大産学連携事業に基づくもので、高校生による取組は全国初。同校卒業生で、道都大在学中の学生が指導に加わり、生徒たちならではの創作を壁一面に表現する。

　アパートの一室に壁画を描く取組は、㈱レオパレス２１が昨年度から実施している「アートルーム企画」の一環。同社が管理する部屋の壁紙を交換したり、絵を描いたりすることができる。

　昨年度、同社と道都大が産学連携を締結。ことし五月に高大連携協定を締結した平岸高がデザインアートコースを設置していることから、アートルームを活用して同校の特色を存分に表現してもらおうと、高大産学連携事業として企画した。同社によると、高校生で企画に参加するのは全国で初めてという。

　制作に参加するのは、デザインアートコースに在籍する一年生二人、二年生二人の計四人。同校卒業生で、道都大美術学部デザイン学科三年の門脇千明さんが指導役を務める。

　テーマは「猫と雀のエサ取り合戦」。江戸時代に描かれた浮世絵をヒントに、アパートの一室で、縦二・四㍍、横四・三㍍の壁一面にデザインする。

　制作は、九月の開始を予定しており、月内に五回の活動を行う。生徒たちは、「壁画をデザインするのは初めてなのでうれしい。一生懸命取り組みたい」と意気込んでいる。

(学校 2016-08-08付)