美深小が札幌の画家と絵画制作　友情の鳥、羽ばたいて　旧恩根内小の外壁を彩る

（学校 2016-08-02付）

美深小の開校精神「友情」をコンセプトに制作した

　【旭川発】美深町立美深小学校（西尾直樹校長）の三・四年生五十人が、七月十五～十八日にかけて、旧町立恩根内小学校の外壁に羽ばたく鳥などの絵を描いた＝写真＝。道北アート実行委員会の協力を得て、札幌市在住のアーティストの富士翔太朗さんと富樫幹さんをゲストティーチャーに招いて実施。美深小の開校精神「友情」をコンセプトとし、色鮮やかな鳥で外壁を彩った。

　二十年に閉校した旧恩根内小は、校舎を改造してアトリエやギャラリー、宿泊施設などを備えた施設「アートヴィレッジ」として二十四年にオープン。同施設が子どもたちによる絵画制作の企画を美深小に打診したことや、昨年の美深小の児童アンケートで「校舎に楽しく絵を描きたい」との願いから、今回の絵画制作が実現した。

　制作に当たり、すでに閉校した美深第二小、斑渓小、辺渓小、玉川小、厚生小、恩根内小の六校と統合した美深小の開校精神「友情」をコンセプトとした。

　初日は三・四年生の図工の授業の一環として実施。十六～十八日は希望する児童や保護者も参加した。

　高さ五㍍、幅三〇㍍の大きな外壁に、「友情」で結ばれた七校にちなみ、富士さんが色鮮やかな七色の虹を描いた。その上から、児童がブラシやローラー、脚立を使って、個性あふれる鳥で外壁を彩った。

　西尾校長は「教室ではで

きないダイナミックな学習となった。子どもたちは、自分だけの鳥を大空に羽ばたけとばかりに、力強く伸び伸びと描いた。表現の楽しさ、友達とつくり上げる喜びを体験することができた」と話している。

(学校 2016-08-02付)