道教育大が29年度から 教育実習前CBTを導入 アンケートと検定で自己分析(学校 2016-08-08付)
道教育大学は二十九年度から、三年生の教育実習の履修要件として、「教育実習前CBT(Computer Based Testing)」を本格導入する。学生が教育実習前に、「支援アンケート」と「検定」を行い、自分の知識の定着や心構えなどの状況を把握し、教育実習での学びを深化させる。
「教育実習前CBT」は、国立大学改革強化推進補助金事業「大学間連携による教員養成の高度化支援システムの構築~教員養成ルネッサンス・HATOプロジェクト」におけるIR部門の取組の一つ。道教育大学が主体となり、二十四年度から開発・作成を進めてきた。二十七・二十八年度に試行を行い、二十九年度からの本格実施に向け、実施方法等の最終的な検討を進めている。
CBTは、教育実習までに大学の授業等で学んできた知識の定着や、実習に向けた心構えなどを学生自身が把握し、自分の強み・弱みを確認した上で教育実習を行うことによって、実習での学びをより深化させることを目的に行うもの=概念図参照=。
学生の自己評価によって教育実習への内面的準備形成を支援する「教育実習前支援アンケート」と、教育実習前までに学んだ基礎的な事柄が身に付いているかを学生自身が確かめる「教育実習前検定」で構成。
「教育実習前支援アンケート」は、学生が簡単なアンケートに回答すると、ソーシャルスキルや教育実習に向けた心構えを分析し、アドバイスとともに結果をフィードバックする。
「教育実習前検定」は、教科や教職に関する問題を学生ごとにランダムに出題。基礎的な知識の理解度を確認する。
学生は、大学内の教育用情報端末から、専用のシステムにログインしてCBTを行う。アンケートへの回答と検定の合格が、教育実習の履修要件となる。
同大学は、CBTの概要や検定の出題範囲などを掲載した『教育実習前CBTハンドブック』を対象学生に事前配布し、実習に向けての意欲を高めることにしている。
(学校 2016-08-08付)
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