第13期道生涯学習審議会 今後の振興方策検討へ 新たなテーマで審議スタート
(道・道教委 2016-09-08付)

道生涯学習審議会
第13期委員による初会合

 第十三期第一回道生涯学習審議会が六日、札幌市内のかでる2・7で開かれた=写真=。新たな審議テーマ「今後の本道の生涯学習振興方策について」のもと、二年間の審議をスタートした。本年度は、諸調査や道内の先進事例などから、本道の生涯学習の現状を評価。それらの評価を踏まえ、来年度は、新たな教育推進計画における施策について検討する。この日の初会合では、「生涯学習に関する住民の意識調査」について審議した。また、本年度新たに、センター部会を審議会内に設置。道立生涯学習推進センターの事業運営に関する専門的事項について検討することとした。=関連記事「解説」欄=

 第十三期の初会合には、委員十五人中十二人が出席した。

 会長に谷川松芳委員(北翔大学教授)、副会長に武田亘明委員(札幌市立大学准教授)を選出したあと、議事に入り、まず、審議テーマなどの第十三期審議会の運営について、事務局案を了承した。

 第十三期の審議テーマは「今後の本道の生涯学習振興方策について」。

 道教委では、第十二期審議会の「審議のまとめ」に基づいて諸調査を行うなどして、本道の生涯学習の現状を評価。今後の生涯学習振興施策や市町村への働きかけの方策などを、三十年度からの新たな教育推進計画で具体化することとしている。

 そこで、第十三期審議会では、二十八年度に、諸調査や道内の先進事例などから、本道の生涯学習の現状を評価。その上で、二十九年度は、評価を踏まえて、新たな教育推進計画における施策について検討する。

 この日の審議会では、続いて、道教委が実施した「生涯学習に関する住民の意識調査」結果に基づいて審議した。

 委員からは、「肉体的・精神的にバランスのとれた健康づくりが求められている」などの分析や、「学習活動への参加は、中高年が圧倒的に多く、若い人が少ない」ことから、若い世代にとって魅力的な活動プログラムの必要性を指摘する声が挙がった。

 「意識調査」の項目に、「子育て」や「地域活動」を求める意見もあった。

 「地域や北海道に魅力を感じて過ごせるか、家族をもち、夢をもてるかが大事」と述べ、キャリアデザインの重要性を指摘する委員も。また、「学習活動の入口は、趣味的なものでも、それを継続することによって、社会に還元できる活動につながるのでは」との意見も出た。

 このほか、審議会では、センター部会を新たに設け、道立生涯学習推進センターの事業運営に関する専門的事項について検討することとした。

 第十三期委員はつぎのとおり(敬称略、任期二十八年六月一日~三十年五月三十一日)。

▽荒井宏明(北海道ブックシェアリング代表)

▽大熊久美子(NPO法人北海道食の自給ネットワーク事務局長)

▽太田明子(太田明子ビジネス工房代表)

▽加賀千登世(プランナー、コピーライター)

▽鎌田優子(旭川市立北光小学校長)

▽楠幸恵(札幌市生涯学習推進センター指定管理者公益財団法人札幌市生涯学習振興財団事業課長)―センター部会

▽小松信夫(函館西高校長)―センター部会

▽髙田安春(公募委員)

▽武田亘明(札幌市立大学准教授)―副会長、センター部会

▽竹中貢(上士幌町長)

▽谷川松芳(北翔大学教授)―会長

▽富家直明(北海道医療大学教授)

▽中谷通恵(NPO法人お助けネット代表)

▽三上直之(北海道大学高等教育推進機構准教授)―センター部会

▽三石諒(公募委員)

(道・道教委 2016-09-08付)

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