道教委・鶴羽委員が研修で講師に プラスの感想伝えて 東神楽で教職員や児童に向け
(道・道教委 2016-09-21付)

鶴羽委員・職員研修②
正しいあいさつや敬語マナーなどを指導

 【旭川発】道教委の鶴羽佳子委員は八~九日、教育行政視察の一環で、東神楽町の職員研修、町内の小学六年生を対象としたコミュニケーション研修で講師を務めた。職員研修では「人付き合いを円滑にするためのビジネスマナー」など、小学生対象の研修では「話し方・伝え方の基本」について紹介。会話の際、相手の言葉を受け止めプラスの感想を伝えることの大切さを説いた。

 鶴羽委員は二日間にわたって、東神楽町と東川町を視察。九日には東神楽町内の子ども発達支援センターと、東川町立日本語学校を訪問。その視察に合わせ、東神楽町と町教委が八日に行った職員研修、九日の町立東神楽小学校でのコミュニケーション研修で講師を担当した。

◆町職員や教職員にビジネスマナー講義

 東神楽町職員や教職員六十三人が参加した職員研修では、鶴羽委員が「ビジネスマナーとコミュニケーション」について講義。人付き合いを円滑にするために、第一印象を良くするポイントや正しいあいさつ、敬語マナー、電話応対などを紹介した。

 鶴羽委員は「会話の基本は聞き手の頭に映像が浮かぶように、質問して緊張感をなくす、受け止め共感する、プラスの感想を伝えることが大切」と説明。研修の内容を今後の業務に生かすことで、まちづくりの活性化につなげていくよう呼びかけた。

 水野和男教育長は「人づくり、地域づくりのためには、子どもや地域の人たちと信頼関係を築く必要があり、コミュニケーション能力の向上が欠かせない。研修が皆さんのさらなるパフォーマンスの発揮につながれば」と期待を寄せている。

◆小学6年生に向け話し方の基本伝える

 東神楽小でのコミュニケーション研修は、町内の小学校四校の六年生百十四人が参加。鶴羽委員は「話し方・伝え方の基本」をテーマに講義した。

 相手に聞き取れる声を出すために、①正しい姿勢②腹式呼吸③はっきり口を開けて話す―の三点を紹介した。その上で、滑舌良く話すための発声練習を促した。児童たちは笑顔を浮かべ、元気よく大きな声を出していた。

 また、鶴羽委員は相手に分かるように伝えるポイントとして、「ちゃんと相手に伝わったか確認することや、結論から話すことが大切」と強調。「声を出すことでお互いの緊張感がとける。相手の言葉を受け止め共感し、どんどん素敵な言葉を使っていくと、それがあたたかい輪になる」と話した。

 参加していた児童は、「コミュニケーションは人とのかかわりを深めていく上で大切なことだと分かった」「相手や自分が勘違いしてけんかにならないよう気を付けていきたい」と感想を話していた。

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鶴羽委員・小学校講座
東神楽小で、「話し方・伝え方の基本」をテーマに講義

(道・道教委 2016-09-21付)

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