岩見沢農業高が食農塾「宿泊体験」　食べ物の大切さ感じて　小学生と農作業や選別など

（学校 2016-10-12付）

コミュニケーション能力を育成するとともに、農業の大変さや達成感、充実感を知ることを目的に開催

　【岩見沢発】岩見沢農業高校（西田丈夫校長）は九月上旬から中旬の二日間、岩農食農塾「宿泊農家体験」を実施した＝写真＝。食品科学科の二・三年生が、市内小学生などとともに宿泊学習。市内の農場、選果場を訪問し、収穫作業の手伝いや栽培されている野菜の流通について学習した。

　宿泊学習を通して、コミュニケーション能力の育成とともに、農家の生活のリズムに合わせた生活を体験し、収穫体験を通して農業の大変さ、達成感、充実感を知ることがねらい。食品科学科の二・三年生二十人、市内小学校の児童とその保護者十二人が参加した。

　初日、岩見沢農業高を出発した参加者は、岩見沢市内のにんじん・玉ねぎ選果場に移動。収穫した野菜を洗浄、分別、箱詰めし、出荷するまでの流れについて学んだ。

　続いて、玉ねぎを栽培している板野農場を訪問。生産者が玉ねぎの生産量、品種、栄養成分に関して説明した。農場では十四種類もの玉ねぎが栽培されていることを知った参加者は驚いていた。

　このあと、自然体験宿泊学習館「ぱる」に移動して夕食のカレーライスづくりに取りかかった。生徒、児童、保護者が協力して調理。夕食後は、ドッジボールや縄跳びリレーなどのレクリエーションを楽しんだ。

　二日目、市内の横山農場で落花生の収穫・選別作業に参加。加工用、商品用の落花生を手作業でより分けたほか、収穫後のゆでたての落花生を試食。「甘くて枝豆みたいでおいしい」と感想を述べていた。

　参加した二年生の鷹あすかさんは「農作業体験や農家の方の話を聞くことで、食べ物の大切さがよく分かった。今回学んだ内容をこれからの食育事業や活動に役立て、自身の成長につなげたい」と感想を述べていた。

(学校 2016-10-12付)