２８年度札教研事業「秋の研究集会」⑤中央区小・中合同食指導研究部

（市町村 2016-10-20付）

受験期に望ましいメニューを考えた

◆心と体をコントロール―山鼻中

　中央区小・中合同食指導研究部の会場となった山鼻中学校（本間玲校長）では、三年三組学級活動「“合格活動”に向けて、“合活メニュー”を考えよう」（太田和幸主幹教諭、林千津瑠栄養職員）の授業を公開した＝写真＝。受験期に望ましいメニューを考える活動を通して、自分の心と体に向き合いながら生活することの大切さに気づかせた。

　中央区の研究主題は「健やかな心と体を育む食指導の研究と実践」。研究の視点には、①授業研究と実践②指導の内容や方法③資料の活用とその効果―の三点を据えた。

　太田教諭は本時のねらいを、「本時までの学校・家庭の食生活と睡眠時間などをきっかけに、基本的な生活習慣の大切さの理解についての意識を高めていくこと」と設定した。

　当日、太田教諭はスライドを用いて望む進路を実現するためには何が必要かを説明。三年生はこの時期、学校行事との兼ね合いなどで疲労やストレスがたまりやすいことを踏まえ、心と体に向き合いながら両者をコントロールする重要性を強調した。

　続いて、林栄養職員が食生活の視点として、「脳の活性化」「体力づくり」「疲労回復」「風邪に負けない免疫力」「ストレス対処」の五点を提示。心と体をより良い状態にしていくため、それぞれに適した栄養素とその食材を紹介した。

　このあと生徒は、ワークシートを使ってグループごとに自分たちが食べたい「山鼻合活丼」の献立を考えた。太田教諭は思考の流れを、林栄養職員は栄養バランスを見取りながら助言。生活習慣の大切さや、食事の内容に留意して生活に生かすことの意義を実感させた。

(市町村 2016-10-20付)