【解説】高校新卒者の就職内定状況(解説 2016-11-30付)
来春卒業予定の高校生の就職内定率は、九月末時点で前年同期を四・三ポイント上回る六〇・四%と、四年続けて上昇したことが厚生労働省の集計で分かった。六〇%を超えるのは平成五年三月卒(六四・九%)以来、二十四年ぶり。
学校やハローワークからの職業紹介を希望した生徒を対象に調査。
高校新卒者の就職内定率は、前年同期を四・三ポイント上回る六〇・四%と、四年続けて上昇。就職内定者も七・六%増の十万六千六百十七人と、七年連続して前年同期を上回った。男子が三・六ポイント増の六三・七%、女子が五・四ポイント増の五五・八%。
都道府県別にみると、福井(七八・六%)、富山(七八・一%)、石川(七七・七%)の北陸三県と、三重(七四・六%)、愛知(七三・七%)、山口(七二・〇%)が内定率七割を超えた。最も低いのは沖縄で二四・三%。
求人数は三十五万九千七百八十八人で一一・六%増加。求人倍率は〇・二一ポイント増の二・〇四倍となり、この時期としては平成五年三月卒(二・九七倍)以来、二十四年ぶりに二倍の大台を回復した。求職者数は十七万六千五百五十三人で、〇・一%減少。
道内の状況をみると、求人数は九・一%増の一万四千二百三十四人と増え、求職者数が八千二百五十五人と、二・一%減少したため、求人倍率も一・七二倍と〇・一七ポイント上昇。九月としては、統計を開始した昭和六十一年以降最も高い水準となった。
就職内定者は三千四十二人で、前年同期を一六・三%上回った。就職内定率も五・九ポイント増の三六・九%と、平成二年三月卒(三八・三%)以来の高水準となった。男子は三・五ポイント増の三九・六%、女子は八・五ポイント増の三三・七%。
(解説 2016-11-30付)
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