【解説】採用日程、9割「守られず」―経団連調査(解説 2016-11-22付)
二〇一七年入社対象の採用選考スケジュールについて、指針が「守られていない」と受け止めている企業が九割にのぼることが、経団連の調査で明らかになった。「守らないのはやむを得ない」との回答も六割を数え、ルールの形骸化が浮き彫りになった。
経団連の「採用選考に関する指針」では、選考解禁時期を六月一日、広報活動の解禁時期を三月一日と定めている。
アンケート調査は七~八月、経団連会員企業一千三百三十九社を対象に行い、七百九社から回答を得た。
二〇一七年入社対象の選考スケジュールについて、二〇一六年入社対象との比較では、「非常に良かった」「どちらかといえば良かった」との回答合計が六九・四%にのぼった。
選考活動開始時期の二ヵ月前倒しによる学生への影響について、良い影響では「就職活動の長期化の是正」(三七・九%)、悪い影響では「学生の業界・企業研究の促進」(七〇・七%)が、それぞれ最も多かった。
経団連会員以外も含めた「指針」のスケジュールの順守状況について、「ほとんど守られていない」(五四・六%)と、「あまり守られていない」(三五・〇%)を合わせて、八九・六%の企業が「守られていない」と回答。守られていないことについて(複数回答)、「指針のスケジュールが実態に合っていないので、守らないのはやむを得ない」(五五・八%)、「ルールを守らない企業が先に優秀な人材を確保するのは不公平である」(四三・四%)という回答が多かった。
二〇一八年四月入社対象の採用スケジュールについては、六三・二%の企業が「見直すべき」と回答。見直しが必要な項目(複数回答)は、「選考活動の開始時期」が八三・九%、「広報活動の開始時期」が八三・五%だった。
(解説 2016-11-22付)
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