【解説】初任給、大卒・高卒とも過去最高(解説 2016-11-25付)
今春入社した大卒の初任給が前年比〇・七%増の二十万三千四百円と、三年続けて増加し、過去最高を更新したことが、厚生労働省が十七日公表した賃金構造基本統計調査の結果から明らかになった。大卒女性は昭和五十一年の調査開始以来初めて二十万円となった。
十人以上の常用労働者を雇用する民間企業のうち、新規学卒者を採用した一万五千三百八事業所の初任給を集計した。
大卒の初任給は、男性が〇・七%増の二十万五千九百円、女性が〇・六%増の二十万円でともに過去最高。高卒も〇・二%増の十六万一千三百円と、三年連続の増加となり、過去最高を更新した。男性が〇・一%増の十六万三千五百円、女性が〇・六%増の十五万七千二百円。また、大学院修士課程修了者は一・三%増の二十三万一千四百円、高専・短大卒は〇・七%増の十七万六千九百円と、すべての学歴で前年を上回り、大学院修士課程修了者を除き、すべての学歴で過去最高となった。
初任給が最も高かった産業は、大卒は情報通信二十一万二千円(前年度比一・四%増)で、建設の二十一万二百円(同〇・二%増)が続いた。一方、最も低かったのは宿泊業・飲食サービスで十九万一千七百円(同〇・七%減)。高卒は建設が最も高く十七万三百円(同一・三%増)、最低は金融・保険で十五万六百円(同四・九%減)だった。
大卒の都道府県別で最高は東京の二十一万一千三百円、最低は沖縄の十六万五千九百円。また、高卒も東京が最も高く十七万三千二百円、十三万八千七百円の沖縄が最も低かった。
北海道は、大卒が二・四%減の十九万四千百円、高卒が一・六%増の十四万九千七百円で、東京を一〇〇とすると、大卒は九一・九、高校卒は八六・四となる。
(解説 2016-11-25付)
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