【解説】インフルエンザ、全国で流行入り(解説 2016-12-01付)
インフルエンザが全国で「流行シーズン入り」となった。季節性インフルエンザとしては、現在と同じ調査が始まって以来、最も早い時期の流行開始となる。前週「流行シーズン入り」した北海道は一・九二人から二・九二人に増え、流行が拡大している。
厚生労働省によると、十一月二十日までの一週間に全国約五千の医療機関を受診した平均患者数は、一医療機関当たり、前週の〇・八四人から一・三八人に増え、流行開始の目安となる一・〇人を上回り、流行シーズン入りした。流行入りは昨シーズンに比べ一ヵ月以上早い。患者報告数は前週の一・七倍に当たる六千八百四十三人と、急増している。
一医療機関当たりの平均患者数を都道府県別にみると、沖縄八・一二人、栃木五・五〇人、福井三・五〇人、北海道二・九二人、岩手二・六〇人と続き、全四十七都道府県で前週の報告数よりも増加がみられた。
道感染症情報センターによると、道内二百二十六の定点医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は、二十日までの一週間で六百六十人にのぼり、一医療機関当たりの平均患者数は、前週の報告数を一・〇人上回る二・九二人となった。
道内三十保健所管内別の平均患者数をみると、静内が十一・六七人で最も多く、注意報レベルが続いているほか、旭川市、名寄など新たに七保健所管内で一・〇人を超え、流行期に入った。合わせて十九保健所管内で流行開始の目安となる一・〇人を超えており、流行が拡大している。
厚労省によると、この一週間に道内の保育所・幼稚園・小学校・中学校・高校において、二校で休校、三校で学年閉鎖、六校で学級閉鎖の措置が取られ、新たに百八十人の幼児・児童・生徒がインフルエンザを発症した。
(解説 2016-12-01付)
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