【解説】10月末の少年非行等概況―道警
(解説 2016-11-29付)

 道警本部少年課は、ことし十月末における「少年非行等の概況」をまとめた。

 検挙・補導された非行少年は一千百五十二人(うち女子百八十八人)で、前年同期に比べ百九十五人、一四・五%減少した。

 内訳は、刑法犯が二百七人減の一千十一人(うち女子百五十九人)、特別法犯が十八人増の百四十人(同二十九人)、ぐ犯少年は男子一人で六人減少。

 飲酒、喫煙、深夜はいかいなどの非行少年に該当しない不良行為少年として、四百五十七人(三・三%)減の一万三千四百十六人(うち女子三千三百五十四人)が補導された。

 刑法犯少年を罪種別にみると、窃盗犯が六百二十六人で、全体の六一・九%を占め、その手口では、万引きが四百三十四人と、最も高い割合(六九・三%)を占めた。

 学職別では、高校生が二十八人減の二百八十九人、中学生が百十四人減の二百五十四人で、中・高校生で全体の五三・七%を占めた。小学生は三人増の二百四人、その他学生が二十二人減の六十七人、有職少年が三十九人減の百二十六人、無職少年が六人減の七十一人だった。

 特別法犯で検挙された百四十人の法令別内訳は、児童買春・児童ポルノ禁止法が十七人増の四十八人、道育成条例が一人増の十三人、軽犯罪法が十人減の九人、売春防止法が二人増の七人など。

 薬物乱用では四人少ない五人が検挙・補導された。

 一方、福祉犯の検挙人員は二百三十五人で、三十二人(一二・〇%)減少。被害に遭った少年は十一人少ない百五十人。このうち、児童生徒、学生は百十七人で、被害者全体の七八・〇%を占めた。出会い系サイトなどを利用して福祉犯被害を受けた少年は六十三人で、前年同期に比べ三人増加した。

(解説 2016-11-29付)

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