子どもの生活習慣づくり全道研 地域主体の取組定着へ 講演や事例発表など―道教委(道・道教委 2017-01-05付)
講演や実践発表などを行った
道教委は二十八年十二月下旬、札幌市内のかでる2・7で二十八年度子どもの生活習慣づくり推進事業「子どもの生活習慣づくり全道研修会」を開いた。講演や市町村の事例発表、情報交流などを通して、地域が主体となった子どもの望ましい生活習慣確立に向けた取組の定着を図った。
同事業は、学力・体力の喫緊の課題を解決するため、学力・体力と相関関係のある「望ましい生活習慣」の定着を図る取組を、行政・学校・家庭・地域が一体となって推進し、子どもたちの学力・体力の向上を目指すもの。二十六年度から三ヵ年で実施している。
事業内容は、①「生活リズムチェックシート」の活用促進②長期休業中の生活習慣づくりを図る「子ども朝活」事業の実施③全道・管内での「子どもの生活習慣づくり研修会」の開催―の大きく三点。これらの成果を踏まえ、生活習慣改善に役立つ事例や地域ぐるみの取組推進のポイントなどを紹介するガイドブックも作成する。
三年間の取組を通して、生活リズムチェックシートを活用する学校が増えた。また、「子ども朝活」事業は、百二十八市町村で実施され、学習習慣や生活リズムの定着、テレビやゲームの時間の減少などにつながったという。
この日の全道研修会は、「子ども朝活」事業や市町村独自の取組の成果を普及し、地域が主体となった子どもの望ましい生活習慣の確立に向けた取組の定着を目指して開いた。
各市町村教委職員や「子ども朝活」事業プロジェクトチーム関係者、学校関係者、PTA関係者など七十人が参加。道民カレッジ連携講座として開き、カレッジ生も参加した。
開会式では、船木誠生涯学習課長があいさつ。「子どもたちが心身ともに健やかに成長していくためには、毎日の規則正しい食事や運動、睡眠といった生活習慣や、自然体験、社会体験など、様々な体験活動の機会が必要」と述べ、生活リズムチェックシートの活用や「子ども朝活」事業の推進、「どさんこアウトメディアプロジェクト」の実施などの取組について説明した。
また、この日のプログラムを通じて、「子どもたちの生活習慣上の課題について一層の理解を深め、学校や地域での実践につなげていただきたい」と求めた。
続いて、生涯学習課の清水秀紀主査が「子どもの生活習慣づくり推進事業の三年の取組」について説明した。
このあと、川村学園女子大学名誉教授・教育学博士の斎藤哲瑯氏が「地域が主体となった子どもの望ましい生活習慣の確立に向けて」と題して講演した。
引き続き、学校・家庭・地域が連携した「子ども朝活」の実践として、はこだて子どもセンター館長の菅原康徳氏が「はこだて子どもセンター〝子ども朝活〟の実践」、栗山町教委社会教育グループ主査の尾形行亮氏が「生活習慣を自分で改善!〝栗山町スポーツ朝活〟の実践」をテーマに発表。
子どもの電子メディアの使用に関する実践として、厚真町教委生涯学習課社会教育グループ主査の小田島美雪氏と同町教委生涯学習アドバイザーの横山守氏が「子ども教育委員会による〝アウトメディア宣言〟」と題して実践発表を行った。
また、「子どもの生活習慣づくりを支えるために」をテーマに情報交流も行った。
(道・道教委 2017-01-05付)
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