高校教育に関する新しい指針 ことし秋までに素案提示 意見聴取し29年度末作成―1定道議会一般質問
(道議会 2017-03-10付)

 道教委の柴田達夫教育長は、八日の一定道議会一般質問で、高校教育に関する新しい指針について、ことし秋までに素案を示す考えを明らかにした。十八年策定の「新たな高校教育に関する指針」に代わるものとして、現在、作成作業を進めているもの。素案提示後、道議会での議論や、関係団体や道民から聴取した意見などを踏まえ、二十九年度末を目途に作成する考え。久保秋雄太議員(自民党・道民会議)の質問に答えた。

 道教委は、十八年八月に策定した「新たな高校教育に関する指針」に基づき、高校教育における教育内容の改善・充実や教職員の資質・能力向上、高校配置などの各種施策を進めている。

 しかし、高校教育を取り巻く状況に大きな変化がみられることなどから、指針に基づく施策の成果と課題を検討し、「新しい指針を作成する」と結論づけた。また、そのための視点として、「活力と魅力のある高校づくり」「経済社会の発展に寄与する人材を育む高校づくり」「地域とつながる高校づくり」の〝高校づくりの三つの視点〟を掲げた。

 ただちに、新しい指針作成に向けた検討を開始。道教委附属機関の道教育推進会議に高校専門部会を設け、〝高校づくりの三つの視点〟について審議を進めている。また、今後の多様なタイプの高校のあるべき姿やそれを踏まえた高校配置の在り方について検討するため、中・高校生や、小・中・高校生の保護者、一般道民を対象に、「高校教育に関する意向調査」を実施した。

 八日の一定道議会一般質問で、柴田教育長は、これらの取組について、「人口減少が急激に進行する中で、地域における教育機能の維持・向上が重要な課題であることから、地域キャンパス校の再編基準の緩和に向けた人数要件や、総合学科などにおける教育環境の充実策などを盛り込んだ新しい指針を作成することとしている」などと説明した。

 今後については、「地域からの要望などを踏まえ、議論を深めていくとともに、道議会はもとより、関係団体や広く道民から意見を伺うことができるよう、本年秋までに素案を示し、来年度末を目途に新しい指針を作成していきたいと考えている」と答弁した。

(道議会 2017-03-10付)

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