宗谷管内特別支援教育研究協議会が総会　連携強化し教育向上　新会長に稚内南中・中尾校長

（関係団体 2017-04-19付）

２９年度の基本方針や活動計画を確認した

　【稚内発】宗谷管内特別支援教育研究協議会は十二日、稚内総合文化センターで二十九年度定期総会を開催した。七月に稚内養護学校で行われる第三十九回北海道特別支援教育研究協議会全道研究大会に協力することなどを盛り込んだ事業計画を決定。役員改選では、新会長に稚内市立稚内南中学校の中尾忠校長を選出した。

　はじめに、本間一臣会長があいさつ。「特別な教育的支援を必要とする児童生徒は年々増加しており、特別支援教育の推進がますます重要となってきている。本協議会が果たす役割も大きくなっている。本年度も各種研究大会の参加や学習会の開催、情報交流を通じて特別支援教育の研鑚・向上に努めていきたい」と話した。

　続いて、来賓として出席した宗谷教育局の前田雄義務教育指導監と稚内市教委の表純一教育長があいさつ。前田義務教育指導監は「子どもたちの自立と社会参加を一層推進していくためには、子どもの障がいの状態や発達の段階に応じた学習内容の設定など、組織的で継続的な支援を行うことが大切。各学校においては、子どもがもっている良さや可能性をその子の未来に向けて最大限伸ばしていけるよう、関係機関との連携を一層深めてほしい」と求めた。

　表教育長は「特別支援学級だけでなく、通常学級においても特別な配慮を必要とする子どもが在籍しており、特別支援教育の果たす役割は非常に大きい。宗谷管内に特別支援教育がしっかりと根付いていくよう期待している」と語った。

　議事に移り、二十八年度事業報告、収支決算報告、監査報告に続いて、本年度の事業計画を審議。七月に稚内養護学校で行われる第三十九回北海道特別支援教育研究協議会全道研究大会への参加や協力などを確認した。

　役員改選では、稚内市立稚内南中の中尾校長を新会長に選出した。

　本年度の役員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽会長＝中尾忠（稚内市立稚内南中校長・新）

▽副会長＝首藤啓美子（稚内養護校長・新）、本間正博（稚内市立稚内東小校長・新）、舘野薫（稚内市立稚内港小校長）、佐近強（稚内市立稚内南小校長・新）、本間一臣（稚内市立稚内東中校長・新）、関田慎一（浜頓別町立浜頓別中）、佐藤佳弘（利尻富士町立鴛泊中校長）

▽監査＝大島朗（稚内市立潮見が丘小校長）、船木真澄（稚内市立稚内中央小校長）

▽事務局長＝平塚貴広（稚内市立稚内南中教諭）

(関係団体 2017-04-19付)