未来を創造する力育む　全中理研究会北海道大会開く

（関係団体 2017-08-08付）

開会式では田中会長のほか、来賓、新役員などがあいさつ

　第六十四回全国中学校理科教育研究会北海道大会・第五十六回道中学校理科教育研究会札幌大会が二日から三日間、ホテルライフォート札幌と札幌市教育文化会館で開催された。大会主題として「自然と人間との調和をめざし、未来を創造する力を育む理科教育」、研究主題として「科学的な資質や能力を育み、豊かな未来を創造する理科教育」を掲げ、分科会や講演などを通して、理科教育のさらなる充実に向けて研鑚を積んだ。

　初日はホテルライフォート札幌で、役員会、理事会、ブロック会議、レセプション、札幌市教育文化会館で、四十歳以下の若手理科教師が実践交流などを行う「若い理科教師の集い」を実施した。

　二日目、札幌市教育文化会館で行われた開会式では、大会運営委員長で道中学校理科教育研究会（道中理）の本間玲会長があいさつに立ち、理科教育の一層の充実に向け、各分科会での研究討議など活発な討論に期待した。また、全国中学校理科教育研究会（全中理）の田中史人会長のほか、来賓、新役員などがあいさつした。

　中で、田中会長は「教育は、これからの日本の将来を支える子どもたちを育成する、日本の将来をつくる仕事」とした上で「子どもたちの成長を支援していくことが全中理の取組の一つ」と話した。また「この大会を通して、得られた研究の成果や多くの情報を、自身の地域や学校で子どもたちや先生にフィードバックしてほしい」と呼びかけた。

　開会式のあと、文部科学省初等中等教育局の藤枝秀樹教科調査官が「これから求められる理科教育を考える―学習指導要領改訂を受けて」と題して講演。新学習指導要領のポイントや方向性、これからの理科教育などについて説明した。

　午後からは、①教育課程②学習指導③観察・実験④環境教育⑤学習評価―の五分科会で、課題や今後の展望などを協議した。

　三日目は全体会のあと、室蘭工業大学非常勤講師の前田菜穂子氏が「ヒグマを育て自然を学ぶ」と題して学術講演を行った。

(関係団体 2017-08-08付)