生きがいある生活実現へ 帯広で道特別支援振興・PTA合同大会(関係団体 2017-10-19付)
障がい児・者との共生社会の在り方を探った
【帯広発】第五十二回道特別支援教育振興大会・第四十二回道特別支援教育関係PTA研究大会・第十七回合同大会十勝大会が十四日から二日間、帯広市民文化ホールなどを会場に開かれた。道内の特別支援教育関係者約四百人が参加。大会主題「障がい児・者の豊かな学びと社会参加を求めて~豊かに学び生きがいのある生活を実現する支援の在り方」のもと、体験発表や分科会、講演などを通して、障がい児・者が豊かで生きがいのある生活を送れる社会について考えを共有した。
400人参加、体験発表や分科会など
全国特別支援教育推進連盟、道特別支援教育関係PTA連絡協議会、道特別支援学校長会、道特別支援学級設置学校長協会が主催。道、道教委、道特別支援学級教育研究連盟、道社会福祉協議会、帯広市、帯広市教委、中札内村教委、幕別町教委、新得町教委、十勝特別支援教育振興協議会、帯広市社会福祉協議会が後援。
大会では、研究主題のもと、①生きがいのある生活を実現する発達支援の推進②安心して暮らすための連携支援の推進③豊かな学びや余暇を支援する地域活動(PTA活動等)の推進―の三点を大会課題に設定した。
初日の開会式では、大会長を務める道特別支援教育関係PTA連絡協議会の東海林晃会長があいさつ。昨年四月に施行された障害者差別解消法にふれ「これからは社会の合理的な配慮のもと、障がいのある人の豊かな生涯学習と社会参加が充実していくと確信している」と強調。発展的な議論のもと、互いに交流を深め、児童生徒の明るい未来に向け、実りある大会となるよう祈念した。
引き続き、来賓として道教委の磯貝隆之学校教育局特別支援教育担当局長と帯広市教委の嶋﨑隆則教育長が祝辞。磯貝担当局長は、道教委が進める特別支援教育の施策を説明した上で「今後も特別支援教育に関する取組を進め、特別支援学校に在籍する子どもたちへの適切な指導や必要な支援をより一層図っていきたい」と述べ、理解・協力を求めた。
嶋﨑教育長は「今後とも子どもたちへのきめ細かなサポートや保護者の気持ちに寄り添った対応など、子どもたち一人ひとりの未来のために引き続き力添えをいただきたい」と呼びかけた。
開会式に続き、顕彰式を執り行い、東海林会長が本道の特別支援教育の発展に寄与したPTA役員など十八人に表彰状を手渡した。
続いて、特別支援学校の卒業生四人が生涯学習の観点から社会参加と自立に向けた自身の体験や、将来の夢・希望などについて発表した。
このあと、発達支援(視覚障がい、聴覚障がい、肢体不自由・病弱、知的障がい)や連携支援部会などに分かれ分科会を行い、それぞれの提言をもとに協議を深めた。
二日目には、芽室町子育て支援課発達支援係長・地域コーディネーターの清末有二氏と㈱九神ファームめむろ・特定非営利活動法人プロジェクトめむろの古御堂由香氏が「芽室町発達支援システムから就労支援へ~すべての子どもを自立させる町づくり」と題して講演した。
(関係団体 2017-10-19付)
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