子ども民俗芸能振興事業成果発表会道北ブロック 練習の成果存分に披露 神楽や太鼓など―道教委(道・道教委 2017-11-17付)
留萌―獅子を起こす様子を表現した
【旭川発】道教委は十一日、東川町農村環境改善センターで「ほっかいどう子ども民俗芸能振興事業」成果発表会(道北ブロック)を開いた。各地域で受け継がれる伝統芸能に取り組む留萌・宗谷・オホーツク・上川管内の子どもたちが練習の成果を披露した。
この事業は、児童生徒に地域に伝わる民族芸能にふれる機会を提供することで、興味・関心や郷土愛を育むとともに、次代を担う後継者の育成や民俗芸能を振興することが目的。
二十七年度から三ヵ年で道内を四ブロックに分け実施。二十七年度に道南、二十八年度は道央で成果発表会を開いた。発表会は、練習の成果を披露するとともに、保存団体などによる地域の民俗芸能の鑑賞を行うことがねらい。
本年度は、道北と道東で開催。道北ブロックには、留萌市の岩戸神楽保存会、利尻富士町の南浜獅子神楽保存会、網走市の豊郷神楽保存会、東川町の越中踊り保存会が参加。
この日、関係者や参加者二百人以上が来場。開会式では、主催者を代表して上川教育局の中島康則局長があいさつ。「長い間、地域で愛され、その伝統や文化をこのような場で発表会が行われることはとても心強く感じている」「日ごろの練習の成果を発揮するとともに、民俗芸能の素晴らしさを伝えてほしい」と子どもたちや関係者にエールを送った。
このあと、各団体の子どもたちが踊りや演奏を披露。指先やつま先一つ一つを意識した細かな動きや、大太鼓や小太鼓の心地よい響きと笛の音色が会場を包み込んだ。発表後には、それぞれの保存会会員の指導で、互いの芸能を体験し交流した。
閉会式で、生涯学習推進局文化財・博物館課の浅野祐司主幹は「道内には受け継がれるべき伝統と文化がたくさんある。それを受け継ぐ活動をしていることをとてもうれしく感じる」と話し「成果発表会が皆さんにとって未来を考える機会になってくれたらうれしい」と呼びかけた。
来場者は「一つ一つの動きがきれいだった」「簡単そうに見えても、実際に体験してみると、細かい動作が多くて難しかった」などと話していた。
この記事の他の写真
宗谷―10種類のうち、3種類を披露
オホーツク―大太鼓と小太鼓、笛なども演奏
上川―指先一つ一つまで細かい動きを見せた
(道・道教委 2017-11-17付)
その他の記事( 道・道教委)
本年度第2回道私学審議会 20件申請どおり認める 専門学校の設置認可など
道私立学校審議会(佐藤有会長)は十五日、道庁本庁舎で二十九年度第二回審議会を開いた。専門学校札幌ホテル・ウェディングカレッジの設置認可など二十件について審議。すべて申請どおり認可可とする答...(2017-11-17) 全て読む
道教委が時間外勤務等縮減推進会議 可能な取組から実施を アクション・プランで協議
道教委は十五日、道庁別館で二十九年度第二回時間外勤務等縮減推進会議を開いた。学校における働き方改革「北海道アクション・プラン」骨子案について協議。出席者からは「できることから、一つでも二つ...(2017-11-17) 全て読む
学校における働き方改革―道教委 環境整備など4つの柱 アクション・プラン骨子案示す
道教委は、学校における働き方改革「北海道アクション・プラン」骨子案をまとめた。①本来担うべき職務に専念できる環境の整備②部活動指導にかかわる負担の軽減③勤務時間を意識した働き方の推進と学校...(2017-11-17) 全て読む
第4回道いじめ問題審議会 基本方針改訂素案を協議 こどもサミットの意見反映
二十九年度第四回道いじめ問題審議会(宮崎隆志会長)が十六日、札幌市内のかでる2・7で開かれた。二十九年度「どさんこ☆こども全道サミット」の参加者の意見等を反映させた道いじめ防止基本方針改訂...(2017-11-17) 全て読む
道教育推進会議―第6期最終会合 長期総計素案の修正案確認 教育長がこれまでの審議に謝意
道教育推進会議(小内透会長)は十五日、道庁別館で第六期第十一回会議を開いた。第六期最後の会議で、パブリックコメントの意見などを反映させた第五次道教育長期総合計画(仮称・新しい教育計画)素案...(2017-11-17) 全て読む
道産業教育審議会26期最終会合 キャリア教育一層充実を グローバル人材育成へ審議
道産業教育審議会(吉田勝彦会長)は十三日、道庁別館で第二十六期第四回審議会を開いた。グローバル人材の育成に向けた建議案について審議。委員からは、観光産業と連携し専門的な職業にかかわる学習を...(2017-11-15) 全て読む
道徳科実施に向け指導資料作成―道教委 質的転換へ確実な準備を 授業づくりのポイント提示
道教委は、各学校が「特別の教科 道徳」の実施に向けた準備を確実に進めることができるよう、学校教育指導資料『〝特別の教科 道徳〟の充実に向けて』を作成、配布した。児童生徒の発達段階に応じ、答...(2017-11-15) 全て読む
道・札幌市公立学校教員の志願者数 教員の魅力発信が必要 5ヵ年で862人減少、働き方改革推進を
道・札幌市公立学校教員採用候補者の志願者数が、ここ数年減少傾向にある。三十年度道・札幌市公立学校教員採用選考検査の志願者数は五千四人で、二十六年度検査から八百六十二人減少。登録者数は一千四...(2017-11-14) 全て読む
第6期道青少年育成審議会が初会合 審議対象事項の状況確認 条例改正素案、健全育成基本計画
道が設置する道青少年育成審議会は九日、道庁別館で二十九年度第二回審議会を開いた。第六期審議会の初会合で、委員十三人が出席。会長に北海学園大学大学院法務研究科教授の丸山治氏を選出したほか、「...(2017-11-13) 全て読む
第1順位に鶴羽委員 道教委教育長職務代行者
道教委は、八日に開いた二十九年度第二十二回教育委員会会議で、柴田達夫教育長が教育長職務代行者の指名について報告した。第一順位は鶴羽佳子委員で、第二順位は末岡裕文委員。いずれも十月二十九日付...(2017-11-13) 全て読む