人間性と生きる力育む部活へ 日本中体連研究大会道大会
(関係団体 2017-11-22付)

日本中体連研究大会北海道大会
講演、シンポジウム、研究協議を通して、部活動に関する課題などへの考えを深めた

 第三十四回日本中学校体育連盟研究大会道大会が十六日から二日間、札幌プリンスホテルで開かれた。研究主題は「豊かな人間性と生きる力を育む運動部活動の在り方を目指して」。約二百七十人が参加し、講演やシンポジウム、分科会での研究協議を通して部活動に関する課題、よりよい部活動の在り方への考えを深めた。

 開会に当たって、日本中体連の直田益明会長があいさつ。知・徳・体のバランスの取れた生徒の育成、生涯にわたってスポーツに親しむことができる生徒の育成の希求、運動部活動のさらなる発展を考える必要性を強調。中学校の指導者として「スポーツに親しむ基礎づくりにかかわる重責と誇りを認識し、部活動を通して指導者自ら人間として学ぶ場にしてほしい」と述べた。

 また、道教委の柴田達夫教育長があいさつ。スポーツ庁の鈴木大地長官の祝辞を道中学校体育連盟の村田宏文副会長が、また、札幌市教委の長岡豊彦教育長の歓迎の言葉を和田悦明児童生徒担当部長がそれぞれ代読した。

 基調報告では、道大会実行委員会会長を務める道中体連の林原昌生会長が登壇。「大会を通して、運動部活動のあるべき姿や、中学生の“生きる力”を育むことに重点を置きながら、生徒の健全育成について日本中体連や都道府県中体連が連携を図り、運動部活動の果たすべき役割や重要性が実感できる大会となるものと信じている」と述べた。

 午後からは、道ハイテクアスリートクラブの中村宏之代表が「夢の途中」と題して講演。分科会では「中体連の組織の運営と競技会の運営」「運動部活動における健康安全管理」「運動部活動における学校と地域社会の連携」「当面する運動部活動に関する諸問題」をテーマに発表・協議した。

 二日目は「これからの運動部活動の在り方」と題してシンポジウムを実施。道教育大学岩見沢校の山本理人教授と曽田雄志専任講師、八雲町立八雲中学校の大橋宏朗校長、札幌市立北陽中学校の塚本真澄教諭がシンポジスト、道中体連調査・研究委員会の齊藤研介委員長がコーディネーターとなり、部活動指導の現状と課題などについて意見交換した。

(関係団体 2017-11-22付)

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