札幌市小学校長会が研究大会開く 未来創造する札幌人育成へ 各専門部 研究成果を発表
(関係団体 2018-02-13付)

札幌市小学校長会研究大会
学校教育の活性化を目指し研鑚を深めた

 札幌市小学校長会(野寺克美会長)は八日、ホテルライフォート札幌で二十九年度研究大会を開いた。共同研究主題「未来を創造する札幌人を育成する豊かで確かな小学校教育の実現」のもと、経営研修部、施設財政部、福利厚生部が研究発表。参加した約二百人と研究の概要や成果などを共有し、学校教育の活性化に向けて研鑚を積んだ。

 はじめに、共同研究推進委員会の類家斉委員長があいさつ。共同研究について「子どもたちの実態や教育の現状を踏まえた今日的な課題の解決を図り、大きな成果を上げてきた」と述べ、今後も「研究内容を発展的に継承し、共同研究のよさを活用しながら、札幌市の小学校教育の課題について実践的な研究を進めていくことが重要」と強調した。

 続いて、野寺会長があいさつに立ち、新学習指導要領の移行期が迫っていることにふれ「教育課程全体を見通し、マネジメント力を発揮していくことが求められている」と指摘。また、各専門部が研究を推進してきたことに感謝を述べ「研究の成果が学校経営に多くの示唆を与え、さっぽろっ子の生きる力を育む教育活動に生かされることを願っている」と話した

 来賓あいさつでは、札幌市教委の和田悦明児童生徒担当部長が「校長のマネジメントのもと、より一層、先生一人ひとりの創造性と共同性に満ちた学校経営に尽力いただき、保護者・地域ともに子どもを育む学校づくりに取り組んでいただければ」と述べた。

 このあと、三つの専門部が研究発表。このうち、経営研修部では、東山小学校の北原徹也校長と石山南小学校の三木直輝校長、幌東小学校の田邊芳明校長、新発寒小学校の品田智巳校長が発表した。

 研究課題「未来を拓く札幌人を育成する豊かで確かな学校経営の在り方」について発表し、北原校長が、〝学ぶ力の育成に向けた校長のかかわり〟に焦点を当て「経営組織」「教育課程」「意識改革」の三つの視点から研究を進めてきたことを報告した。

 三木校長は、経営組織について実践例を紹介。また、組織の形骸化を防ぐため「実践の場で子どもの姿を検証する」「校長がかかわり続ける」ことなどの必要性を挙げ、教職員と協働する組織を構築する重要性を強調した。

 引き続き、田邊校長が教育課程、品田校長が教職員の意識改革についての研究成果を報告した。

(関係団体 2018-02-13付)

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