市教委・教育局が全国調査結果を説明 学力・生活習慣の現状理解 北見市P連主催で説明会
(関係団体 2018-02-09付)

北見市P連学力向上説明会
全国学力・学習状況調査の結果について理解を深めた

 【網走発】北見市PTA連合会(笹森伸治会長)は四日、北見市立南中学校で学校・家庭の連携による学力向上の説明会を開いた。市内小・中学校のPTA役員約五十人が参加。北見市教委やオホーツク教育局からの説明を通して、全国学力・学習状況調査の結果からみえる市内の現状について理解を深めた。

 全国学力・学習状況調査の結果について説明を受け、家庭生活のどのような点が子どもたちの学力や生活習慣に関係があると考えられるかなどについて保護者が把握し、健全な家庭生活と確かな学力の育成に向けて考えることが目的。

 はじめに、笹森会長があいさつ。「きょう得たことをもち帰って、各学校の保護者に伝えていただきたい」と呼びかけた。

 続いて、全国学力・学習状況調査について、北見市教委の杉浦潤指導室長、オホーツク教育局の冨田直樹義務教育指導班主査と風間直樹社会教育指導班主査がそれぞれ説明した。

 杉浦室長は、市内の結果について、小・中学校ともに平均正答数が全国平均を下回っているものの、前年度よりも全国との差が縮まっていることを示した。質問紙調査では、「テレビ・DVD等の視聴時間が一日三時間以上」「テレビゲームの時間が一日二時間以上」と回答した児童生徒の割合が増加したものの、「授業時間以外の一日当たりの勉強時間が二時間以上」と回答した児童生徒の割合も前年度を上回り、「学習に向かう姿勢や学習習慣の改善がみられた」と説明。

 それらを踏まえ、学力向上の取組として、①授業改善に向けた教員の指導力向上の推進②学習規律の定着や落ち着いた教室環境など、学習環境づくりの推進③ICTの活用など、「分かる」授業の工夫改善と適切な学習指導計画の作成④家庭と連携した学習環境の確立と望ましい生活習慣の推進⑤読書活動の推進―の五点を提示。学校の取組として、「北見市学力向上三つのスタンダードに基づく授業づくり」「放課後や長期休業中の補充学習」「生活リズムチェックシートの活用」を図っていくことを伝えた。

 一方、保護者に対しては「生活リズムについての声かけとチェック」「親も一緒に読書をする」「褒め言葉を上手にかける」などを求め、「学校と家庭が手を取り合って取り組んでいければ」と呼びかけた。

 冨田主査は、本年度の北海道版結果報告書に基づき、管内の状況について解説。全校で実施できなかった胆振管内を除く十三管内中、下位層に位置していることを示し、授業改善の重要性などを訴えた。風間主査は、メディアとのかかわりなどの生活習慣の改善や、コミュニティ・スクールの導入など、社会に開かれた教育課程の実現に向けた取組の重要性などについて説明した。

(関係団体 2018-02-09付)

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