道高校長協会第3回理事研 情報共有し課題などを解決 高大接続へ計画的に検討(関係団体 2018-02-08付)
川口会長が教育をめぐる国の動向や協会活動にふれた
道高校長協会は六日、道庁別館で二十九年度第三回理事研究協議会を開いた。開会あいさつに立った川口淳会長は、高大接続改革について「今後四年間のスケジュールを念頭に置いてカリキュラム・マネジメントを確立するなど、計画的に検討を進めることが大切」と指摘した。また「各学校の学校経営に資するため、会員のネットワークづくりは大切。今後も、様々な情報などを共有して、課題等の解決に取り組んでいく」と述べ、協力を求めた。
理事研究協議会には、四十七人が出席。協会の三十年度活動方針や事業計画などについて協議した。
川口会長のあいさつ概要はつぎのとおり。
◇ ◇ ◇
本年度は、昨年五月の総会で述べたように、本協会の三つの運営の方針に基づき、七つの具体的な方策の一つ一つについて、重点目標の設定、研究協議会の充実、調査・研究の推進、後継者の育成など、一年かけて新たな取組を実施してきた。
現在、国では、様々な教育改革の検討が進んでおり、それぞれ方向性が示されてきている。また、道では、来年度から「北海道総合教育大綱」や「これからの高校づくりに関する指針」に基づく施策等が実施されることになっている。
本協会では、こうした国や道の動向などを踏まえ、今後も活動の一層の充実を図っていく必要があるものと考えている。
本日は、来年度の活動方針や事業計画などについて、意見などをいただくようお願いする。
▼教育の動向
▽高大接続改革
次期学習指導要領については、本年度中にも告示されるが、一昨年の中央教育審議会の答申に示された方向性は変わっていないと考えている。三十四年度入学生から年次進行となり、この間に「高校生のための学びの基礎診断」および「大学入学共通テスト」がスタートすることになる。
各学校では、こうした教育改革への対応について、今後四年間のスケジュールを念頭に置いてカリキュラム・マネジメントを確立するなど、計画的に検討を進めることが大切である。
また、来年度の入学生から調査書の様式が大きく変更されるので、記載の仕方などを早めに検討する必要がある。
▽働き方改革
昨年十二月の中教審の中間まとめを踏まえ、文部科学省では、学校における働き方改革に関する緊急対策をまとめた。その中で、勤務時間管理の徹底や部活動のガイドラインの作成などが示されている。
本道では、本年度中に働き方改革のアクションプランを作成することとしており、具体的な施策などが示されることになる。今後、各学校で検討していくことになるものと考えている。
▼協会の活動
▽活動方針
本年度は、新たに設定した重点目標の実現に向けて、様々な活動を行ってきた。来年度の活動方針については、副題と重点目標の一部を文言修正しているが、大きな枠組みを変えない方向で案を作成した。本日の協議において、意見などをいただきたいと考えている。
▽調査研究部の活動
一月二十二日に、主査・委員長研究協議会に続いて、道教委への報告会を実施し、様々なアドバイスなどをいただいたので、今後の調査・研究に生かしたいと考えている。来年度に向けて一部の組織の見直しを考えている。また、委員の募集についても協力をお願いする。
▽文教施策要望等
文教施策および人事異動に関する要望については、二月上旬にアンケート調査を送付する。要望などの実現に向けて努めていくので、協力をお願いする。
▽DO3KO福プロジェクト
本事業は、本協会として社会に貢献する機会をもち、長期的に継続できる取組として三年前に始めたもの。校長先生方の本事業への協力に感謝申し上げる。
これまで、関係機関への寄付活動を行ってきたが、長期的な視点で社会に貢献するという大きな目標があるので、今後とも引き続き協力をお願いする。
最後に、理事の校長先生方には、各支部、部会、委員会などで会員の校長先生方との意思疎通を図りながら、様々な活動に尽力いただくなどの役割を担っていただき、深く感謝申し上げる。また、勇退される校長先生方には、これまで赴任した学校のみならず、本道高校教育の充実・発展、本協会の活動の推進に尽力したことに、心から敬意と感謝を申し上げる。
各学校の学校経営に資するため、会員の校長先生方のネットワークづくりは大切である。今後も、様々な情報などを共有して、課題等の解決に取り組んでいくので、理解と協力をお願いする。
(関係団体 2018-02-08付)
その他の記事( 関係団体)
道高校長協会総合学科部会 16校が日ごろの学習成果発表 教育充実へ交流を深化
【室蘭発】道高校長協会総合学科部会(藤井勝弘部会長)は八日、室蘭東翔高校で二十九年度道高校総合学科学習成果発表会を開いた。参加校の校長や胆振教育局、室蘭市教委などから約四十人が来校。各校の...(2018-02-19) 全て読む
留萌いじめ問題等対策連絡協議会開く 課題解決へ次年度の方向性確認 いじめ許さない地域を
【留萌発】留萌地域いじめ問題等対策連絡協議会(会長・井之口淳治留萌教育局長)は一日、留萌合同庁舎で第二回会合を開いた。構成員二十二人と留萌局職員が出席し、いじめ根絶に向けた取組について本年...(2018-02-14) 全て読む
学校農ク第69回全道実績発表大会 18校の生徒が研究成果発表 岩見沢農業が2分野制す
【倶知安発】日本学校農業クラブ北海道連盟主催の第六十九回全道実績発表大会が一月三十一日から三日間、倶知安農業高校を会場に開かれた。大会スローガン「羊蹄の裾野で広がれ農クの輪 雪と輝く我らの...(2018-02-14) 全て読む
札幌市小学校長会が研究大会開く 未来創造する札幌人育成へ 各専門部 研究成果を発表
札幌市小学校長会(野寺克美会長)は八日、ホテルライフォート札幌で二十九年度研究大会を開いた。共同研究主題「未来を創造する札幌人を育成する豊かで確かな小学校教育の実現」のもと、経営研修部、施...(2018-02-13) 全て読む
市教委・教育局が全国調査結果を説明 学力・生活習慣の現状理解 北見市P連主催で説明会
【網走発】北見市PTA連合会(笹森伸治会長)は四日、北見市立南中学校で学校・家庭の連携による学力向上の説明会を開いた。市内小・中学校のPTA役員約五十人が参加。北見市教委やオホーツク教育局...(2018-02-09) 全て読む
道開発技術センターフォーラム インフラ教育テーマに講演 教諭が重要性学ぶ手立てを
道開発技術センターは一日、TKP札幌駅カンファレンスセンターで地域と教育を元気にするフォーラム2018「社会の基盤と学校教育」を開いた。関係者約百五十人が参加。札幌市立屯田小学校の新保元康...(2018-02-08) 全て読む
道中の29年度生徒指導に関する調査 不登校対策成果など整理 課題意識もった対応が重要性
道中学校長会(古谷雅幸会長)は、二十九年度『新・生徒指導に関する調査報告書』をまとめた。従来の調査を見直して新たに実施したもので、本年度は道内二十地区における不登校の状況、未然防止や各段階...(2018-02-06) 全て読む
1年後未採用は11人に 道内小中の28年度条件付採用教職員
二十八年度に札幌市を含む道内公立小・中学校などにおいて、一年間の条件付期間を経て採用とならなかった人は、前年度より一人増の十一人だったことが明らかになった。採用者に対する割合は、札幌市を除...(2018-02-06) 全て読む
日教弘道支部―学校図書助成事業等実績 678校に約55、400冊 30年度学校図書助成は50校
日本教育公務員弘済会道支部(=日教弘道支部、鈴木富士雄支部長)は、同支部が実施している学校図書にかかわる助成事業実績(三十年一月現在)をまとめた。学校図書助成事業、読書教育推進事業、ブック...(2018-02-02) 全て読む
子どもに寄り添う教育を 平和憲法を守り教育を創る全道集会
北教組、民主教育をすすめる道民連合、連合北海道などによる平和憲法を守り教育を創る全道集会が一月二十七日、札幌市内の北海道教育会館で開かれた。約二百人が参加。心理カウンセラーの内田良子氏、高...(2018-02-01) 全て読む