釧路市教委 29年度教育実践レポート表彰式 7グループ、4個人が受賞 優秀賞は鶴野小共同研究
(市町村 2018-03-16付)

釧路市教委実践レポート表彰式
岡部教育長から賞状を受け取る鶴野小の後藤教諭(右)

 【釧路発】釧路市教委は二月下旬、釧路教育研究センターで二十九年度教育実践レポート表彰式を挙行した。共同研究七グループと四個人が受賞。優秀賞には、鶴野小学校の共同研究を選出した。岡部義孝教育長は「レポートの成果を各学校に発信し、活用してほしい」と期待を寄せた。

 釧路市内の小・中学校に勤務する教員の地道な教育実践を奨励するとともに、その研究内容を広く各校に紹介し、参考にするために昭和三十年から実施しているもの。今回で六十回目を数える。

 本年度の優秀賞には、鶴野小学校(庄子剛校長)の共同研究「“言葉の力”を高め合う子どもの育成~主体的・協働的に学ぶ授業づくり」が選ばれた。

 実践内容は、年次ごとの目指す子ども像、子どもの姿をゴールとして設定し、学校全体で共有。研究の視点が授業にどのように反映され、どのような視点で改善していくのかが分かりやすくまとめられている点や、学校および研究全体の一体感が伝わることが高く評価された。。 

 式では冒頭、審査委員長を務めた道教育大学釧路校の近藤逸郎教授が講評と審査結果を発表。各レポートの特徴を紹介し「さらに研鑚を積み重ね、釧路市の教育の充実に寄与していただければ」と今後の活躍に期待を寄せた。

 このあと、岡部教育長から鶴野小の後藤雅宏教諭ら受賞者に表彰状が手渡された。岡部教育長は、それぞれの研究によって釧路市の教育課題が明確化したとした上で「さらに掘り下げて家庭、地域に信頼される教師になれるように」と求めた。また、今回の実践レポートについて「各学校に発信し、大いに活用されることを期待する」と述べた。

 受賞者を代表してあいさつに立った鶴野小の後藤教諭は「この受賞を励みに、さらに研鑚を積み重ねてこれからも研究を進めていきたい」と新たな決意を示した。

 優秀賞以外の受賞者はつぎのとおり。

▼優良賞

▽中央小・共同研究(下山靖子教諭・寺島真一教諭)

▽芦野小・共同研究(石川諒介教諭)

▼佳作

▽桜が丘小・共同研究(國方佳子教諭)

▽清明小・共同研究(川上仁教諭)

▽大楽毛小・共同研究(菊田泰教諭)

▽音別小・共同研究(網野和雅教諭)

▽鳥取中・個人研究(山崎美幸教諭)

▽鳥取中・個人研究(林祐史教諭)

▽幣舞中・個人研究(髙橋弾教諭)

▽鳥取西小・個人研究(谷川充教諭)

(市町村 2018-03-16付)

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