道特長が総会・春季研究協議会開く

（関係団体 2018-05-11付）

本年度の方針や活動計画を決定した

　道特別支援学校長会（＝道特長）は八日から二日間、ホテルライフォート札幌などで三十年度総会・春季研究協議会を開いた。八月に夏季研究協議会、来年一月に冬季研究協議会を開催するなど、本年度の事業計画を決定。あいさつに立った宮崎真彰会長は「本道の特別支援教育の課題は多岐にわたっているが、不易と流行を踏まえて校長がつながることで最適解が導かれる」と話した。

　開会あいさつでは、宮崎会長が「特別支援教育を取り巻く最近の課題は、多様性への対応といった質的な変化が顕著になってきた」と指摘。

　本年度、道総合教育大綱や道教育推進計画、特別支援教育に関する基本方針が策定されたことにふれ、①教育公務員としての使命②特別支援教育を通した共生社会の形成―の二点を通し、各校・各地域の実情に応じた学校経営を進めるよう求めた。

　①について「予測困難な時代に向かうからこそ、校長はこれまで以上に自校の進む道を、児童生徒、保護者、教職員そして地域に語るとともに、使命・情熱をもって幼児児童生徒を導く教職員を育成していかなければ」と話した。

　②については、道総合教育大綱で「社会で自立しともに支え合う」が柱の一つとして掲げられ、特別支援教育の充実に関する方向性や方策が示されたことにふれ「本会としても、方針に沿って推進していきたい」と述べた。

　特別支援教育の課題について「不易と流行を踏まえて校長がつながることで、最適解が導かれる」と話した。＝宮崎会長のあいさつ概要は後日掲載＝

　議事では、基本方針を「特別支援学校の経営者としての資質の向上を図り、諸課題の解決に努めるとともに、関係諸機関・関係団体などと連携して特別支援教育の充実・推進を目指す」と設定した活動計画を決定。札幌市内のかでる２・７で八月六日に夏季研究協議会、来年一月七・八日に冬季研究協議会を開くことなどを確認した。

　総会後、道教委の磯貝隆之学校教育局特別支援教育担当局長と上林宏文教育指導監がそれぞれ講話。また、道立特別支援教育センターの小原直哉所長が情報提供を行った。

　二日目には、かでる２・７に会場を移し、行政説明や部会別研究協議、障がい種別校長会研究協議を行った。

　本年度の役員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽会長＝宮崎真彰（真駒内養護）

▽副会長＝佐藤靖典（高等聾・新）、堀川厚志（札幌養護・新）、春田和之（豊成養護）

▽事務局長＝佐々木誉之（札幌あいの里高等支援・新）

(関係団体 2018-05-11付)