道教委が献血授業実践校を決定 各管内から14校指定 意義や制度に関する授業展開
(道・道教委 2018-07-04付)

 道教委は、三十年度献血に関する授業実践研究事業の授業実践校を決定した。本年度は対象校を拡大。すべての管内から三笠高校など十四校を指定した。各授業実践校では、道赤十字センターなど外部講師の協力のもと、保健科目において献血の意義や制度について理解を深める授業を展開する。具体的な取組内容を実践報告書としてまとめ、成果の普及を図っていく。

 少子高齢化が進み、輸血用血液製剤の需要が高まる一方、献血が可能な若年層の人口減少など、より幅広い年齢層による献血の協力体制が必要とされている。

 道教委は二十九年度から、将来の献血を支える高校生などの若年層に対し、献血の意義や制度について理解を深めさせるため、献血に関する授業実践研究事業を開始した。

 本年度は、授業実践校を前年度の五校から十四校に拡大して実施する。

 事業の実施期間は一年間。授業実践校は、保健科目などにおいて献血に関する実践研究を行うとともに、その実践例を道内の高校、中等教育学校後期課程、特別支援学校高等部に普及啓発を図るなど、高校などにおける献血に関する指導の充実を図る。

 研究推進に当たり、厚生労働省が献血に関する正しい理解を普及するために作成した高校生用テキスト『けんけつ HOP STEP JUMP』、日本赤十字社が制作した献血推進映画などを活用。道赤十字血液センターと連携して取組を進める。

 事業後、各校は具体的な取組内容をまとめ、道教委が実践報告書として作成。道内の高校などに周知するなど、実践の普及を図っていく。

 三十年度授業実践校はつぎのとおり。

▼空知=三笠

▼石狩=札幌西陵

▼後志=蘭越

▼胆振=伊達

▼日高=日高

▼渡島=知内

▼檜山=江差

▼上川=東川

▼留萌=羽幌

▼宗谷=礼文

▼オホーツク=津別

▼十勝=更別農業

▼釧路=釧路江南

▼根室=根室

(道・道教委 2018-07-04付)

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