【解説】文化部活動ガイドライン検討会議(解説 2018-07-17付)
文化庁が設置した文化部活動の在り方に関する総合的なガイドライン作成検討会議の第一回会議が十二日、東京都内で開かれた。
スポーツ庁が策定した運動部活動の在り方に関する総合的なガイドラインを踏まえ、「仮称・文化部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」の策定に向けた検討を開始。文化部活動の「適切な運営のための体制整備」「適切な活動時間や休養日の設定」「地域との連携の可能性」「合理的かつ効率的・効果的な活動の推進のための取組」「大会などの見直し」について検討を進める。
今後、文化部活動の実態把握に関するアンケート調査を行い、九月の第二回会議で適切な指導時間などを協議する。十月の第三回会議でガイドライン素案を示し、十一月に案を提示、決定。十二月にガイドラインの内容を通知する予定。
スポーツ庁の調査によると、吹奏楽部の週一日当たりの部活動指導時間は平日四十七分、土日二時間四十二分。公演などがある吹奏楽・合唱・演劇など一部の文化部では、運動部と同様に練習頻度が高く、指導教員の負担が増加している。
文化部活動の割合は中学校で約二〇%、高校で約二五%。文化部の種別では、中学校では吹奏楽が四七・二%、美術・工芸関係が二一・五%と高い割合を占めており、高校では吹奏楽が一七・五%と最多で、茶道、華道、調理、ボランティアなどと多様化している。
平日の活動時間は、中学校、高校ともに一~三時間程度が多く、運動部よりも活動時間は短い傾向。一方、土曜日の活動時間に関し、中学校で六時間を超えると回答した生徒の割合は、文化部の方が高かった。
また、夏休みの活動時間は、中学校では二~四時間が多く、四~六時間は少ないが、七時間を超えると割合が増加する傾向にある。
(解説 2018-07-17付)
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