函館で第70回全連小北海道大会 未来見据え教育活動を 資質向上へ2500人出席(関係団体 2018-10-09付)
全連小の種村会長は能動的な姿勢での大会参加を要請
【函館発】全国連合小学校長会(=全連小、種村明頼会長)が主催する第七十回全国連合小学校長会研究協議会北海道大会・第六十一回北海道小学校長会教育研究大会函館大会が四日から二日間、函館アリーナや函館市内のホテルなど八ヵ所を会場に開かれた。開会式であいさつに立った全連小の種村会長は、校長の役割にふれ、「未来を見据え、学校や地域の状況を把握するとともに、必要な教育をイメージし、より良い教育を地域と連携協働しながら、教職員をまとめ、教育活動を推進しなければ」と訴えた。
大会は全連小が主催し、道小学校長会が主管。道、道教委、函館市、函館市教委などが後援。大会主題「新たな知を拓き人間性豊かな社会を築く日本人の育成を目指す小学校教育の推進」、副主題「ふるさとの地から世界を見つめ新しい社会の形成に向けて挑戦する子どもを育てる学校経営の推進」のもと、全国から総勢二千五百人が出席した。
四日の開会式では、種村会長が登壇。これからの子どもたちに対して「社会に受け身ではなく主体的に向き合い、自らの可能性を発揮し、未来の創り手として期待されている」と述べ、子どもの成長の重要性を強調した。
一方で、産業構造や社会の変化にもふれ「校長は未来を見据え、学校や地域の状況を把握するとともに、必要な教育をイメージし、より良い教育を地域と連携協働しながら、教職員をまとめていき、教育活動を推進しなければいけない」と呼びかけた。
また、大会主題・副主題の設定理由を説明した上で「分科会では、情報交流だけでなく積極的に意見を出し合い、小学校教育の新たなグランドデザインの創作につながるようにしてほしい」と述べ、能動的な姿勢での参加を要請した。
つぎに、本間達志実行委員長(道小会長)があいさつ。「子どもたちが高い志や意欲をもつ自立した人間に育つためには、本道の先人たちのように他者と協働しながら未来を切り開いていく力が必要になる。本大会では学校経営の責任者である校長の果たすべき役割と指導性を究明したい」と決意を述べた。
その上で、「教育改革が加速する中、各分科会での研究究明を通して、研究内容が参加者の各学校に還流され、学校経営に反映されていくことを強く願っている」と期待した。
来賓祝辞では、柴山昌彦文部科学大臣(望月禎教育課程課長代読)、高橋はるみ知事(小田原輝和渡島総合振興局長代読)、道教委の佐藤嘉大教育長(五十嵐晋渡島教育局長代読)、工藤壽樹函館市長が登壇した。
望月教育課程課長は「将来の予測不能な社会でも生きていく力の育成が求められている。小学校教育の一層の充実に向け開催する研究大会は意義あるもの、充実したものに」と柴山文科大臣のメッセージを紹介した。
初日は、各会場で「学校経営」「教育課程」「指導・育成」「危機管理」「教育課題」の五つをテーマに十三分科会を開いたほか、文科省の望月教育課程課長による講話を実施した。
二日目にはシンポジウムを開き、スキージャンパーの葛西紀明氏、北海道テレビ放送の佐藤麻実氏、道PTA連合会顧問の青田基氏が、「ふるさと・挑戦・未来創造」をテーマに意見を交わした。
(関係団体 2018-10-09付)
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