札教研事業秋の研究集会―札幌市教委②グループで理解深める(市町村 2018-10-19付)
原口教諭が比例のグラフの特徴を見いだす授業を展開した
札幌市教委は十六日、市内の各学校などで三十年度札幌市教育研究推進事業(=札教研事業)の秋の研究集会を開いた。国語や算数・数学、社会のほか、外国語活動、道徳など各教科等の研究部において、会場ごとに授業公開や講演などを実施。教職員の資質向上や教育の充実・向上を図った。
◆清田区中学校数学研究部 清田中
清田区中学校数学研究部の会場となった清田中学校(冨田明好校長)では、原口朋大教諭が一年四組「比例と反比例」を指導した。同じ課題を解くグループと異なる課題について意見を交わすグループ活動を実施。比例の式、グラフの特徴をもとに、比例定数とグラフの関係を見いだす授業を展開した。
全市の中学校数学研究部では、研究主題に「課題探究的な学習による深い学びのある授業づくり」を設定。これを受け、清田区では、研究テーマに「確かな基本的な内容の習得と活用する力を育む授業の実践」を掲げ、①教師が伝えることと生徒が導き出すことの再確認②生徒が考える場面の設定③生徒の発言の機会の保証④生徒同士のコミュニケーションの機会の設定―の重点項目をもとに研究を進めてきた。
中学校一学年数学科の単元「比例と反比例」では、関数関係の意味や比例、反比例、座標の意味を理解することなどを目標に設定。二十時間扱いの九時間目に当たる本時では、比例の変化や対応の仕方と関連付けて、グラフの特徴を理解することを目標に掲げた。
原口教諭は冒頭、前時までの復習として比例定数が変わるとグラフの形が変わることを確認。本時の課題「比例定数とグラフの形の関係は何か」を提示した。
生徒たちは、個人で課題に取り組んだあと、四つのグループに分かれ、それぞれ異なる課題に挑戦。はじめに、グループごとに課題の内容や特徴を話し合い、互いに理解を深め合った。
続いて、異なる課題を解いた生徒でグループをつくり交流。互いがもっている情報を共有させることで、異なった課題のグラフの特徴を見いだした。
終わりに、全体で比例のグラフの特徴を確認したほか、確認問題に取り組ませ、学習の定着を図った。
(市町村 2018-10-19付)
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