小・男女「握力」全国以上　全国体力・運動能力、運動習慣等調査―札幌市の結果

（市町村 2018-12-25付）

全国体力・運動能力、運動習慣等調査　札幌市の結果（クリックすると拡大表示されます）

　スポーツ庁は二十日、「三十年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査」結果を公表した。札幌市では、体力合計点が全国平均を下回ったものの、小学校男子の「握力」「ソフトボール投げ」、小学校女子の「握力」で全国平均を上回った。また、二十九年度と比較し、小・中学校男女の「２０㍍シャトルラン」や中学校男女の「立ち幅とび」などで全国との差が縮まった。札幌市教委では、来年一月の教育委員会会議で調査に関する分析結果を報告する予定となっている。

　調査は、児童生徒の体力・運動能力の向上に関する施策の成果と課題を検証し、その改善を図るとともに、子どもの体力・運動能力向上に関する継続的な検証改善サイクルを確立することなどを目的として実施しているもの。

　札幌市では市立小学校の五年生一万四千八百七十九人、市立中学校の二年生一万三千二百三十人を対象に調査した。

　体力合計点をみると、小・中学生男女とも全国平均を下回ったものの、種目別では、小学校男子の「握力」「ソフトボール投げ」、小学校女子の「握力」で全国平均を上回った。また、二十九年度と比較し、小・中学校男女の「２０㍍シャトルラン」や中学校男女の「握力」「上体起こし」「立ち幅とび」などで全国との差が縮まった。

　体格と肥満度に関する調査をみると、肥満傾向にある児童の出現率が上昇。特に小学校男子は全国平均を一・六ポイント上回る一二・二％となっている。

　質問紙調査では、「運動やスポーツが好きか」を問う設問で、小・中学生男女いずれも「好き」が全国平均を上回った。

　市教委では結果を分析し、来年一月の教育委員会会議で報告する予定。

(市町村 2018-12-25付)