高校配置計画検討協議会宗谷学区―道教委 4年度0~1学級調整 5~8年度は2~3学級(道・道教委 2019-05-16付)
高校存続の課題や間口確保に向けて意見交換した
【稚内発】道教委は4月下旬、宗谷合同庁舎で第1回公立高校配置計画地域別検討協議会(宗谷学区)を開いた。市町村教委や小・中・高校、PTA、経済団体などから52人が出席。宗谷学区においては、中卒者数の減少が見込まれることから、令和4年度に0~1学級の調整、5~8年度までに2~3学級の調整が必要となる見通しであることを示した。
全体会に先立ち、PTA関係者向けの分科会を開催。高校配置計画策定の基本的な考え方や特色ある高校づくりの推進などについて説明した。
全体会では冒頭、宗谷教育局の宮岡孝博局長が「管内では間口が減少した高校もあり、次年度以降も厳しい状況が予想されるなど、高校再編は地域の大きな課題。地域の高校の今後の在り方に不安や疑問を抱いている人もいると思うので、率直な意見をいただきたい」と語った。
続いて、道教委高校教育課の唐川智幸企画・支援担当課長がこれからの高校づくりに関する指針や道立学校間連携および小規模総合学科校等の高校魅力化推進事業などについて解説したあと、高校教育課の手塚和貴主幹が高校配置計画検討資料や宗谷学区における生徒の進路動向などについて説明。
手塚主幹は宗谷学区の配置計画における4年度の見通しについて、前年度と比べ5人の中卒者数の増加が見込まれるが、今後の中卒者数の減少なども考慮し、「0~1学級の調整が必要」とした。5~8年度までの見通しについては、4年間で97人の中卒者数の減少が見込まれることから「2~3学級の調整が必要」との見通しを示した。
このあと協議に移り、出席者が意見を発表。本年度単位制を導入した稚内高校の元紺谷尊広校長は「都会に行かなくても本校において生徒の望む進路実現ができることを目指し新たなカリキュラムを編成した。本年度入学した生徒が卒業する3年後、結果が出せるよう励んでいく」と語った。
礼文町教委の岩城修教育長は、全国からの生徒募集を目指している礼文高校について「本年度教育委員会内に高校支援室を設置して、魅力あるカリキュラムの検討や受入体制の確立など準備を進めているので、支援・指導をお願いする」と述べた。
(道・道教委 2019-05-16付)
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