札幌市中学校教頭会が全日研修会 教職員一丸の取組を 指導要領全面実施で藤王会長(関係団体 2019-11-14付)
6専門部が研究提言を行った
札幌市中学校教頭会(藤王尚之会長)は12日、ホテルライフォート札幌で令和元年度全日研修会を開いた。研究主題「豊かな人間性と創造性を育み未来を拓く学校教育」のもと、教育課程部など6部が研究内容について発表したほか、グループ討議や講話を実施。教頭としての資質や職能の向上を図った。開会式で藤王会長は、新学習指導要領の全面実施に向けて教職員一丸の取組を求めた。
開会式で藤王会長があいさつ。
新学習指導要領の全面実施に向けて教職員一丸となって取り組む重要性を強調。教頭の職務について、「教職員の心身の健康に配慮しながら、働きやすく働きがいのある職場とすることを目指すことが必要」と話すなど、研修会を通して日々の実践に生かすことを求めた。
続いて、教育課程部、特別支援教育部、生徒指導部、進路指導部、教育環境整備部、法規法令部の6専門部が研究内容を発表。
うち、教育課程部では清田中学校の髙橋正幸教頭が「多様な子どもの発達に応じた支援の工夫にかかわる取組と教頭の役割」について、研究の概要や学校の取組などを説明した。
髙橋教頭は、子どもの発達を踏まえた指導として、生徒が計画や実行、振り返りを通じて学習習慣の定着を図る「Hⅰbiki―6」のほか、少人数指導の充実、不登校の改善などの取組を進めてきたことを紹介。生徒や保護者、地域住民、教職員などをよく知り、組織全体をコーディネートするなど、教頭の役割にふれたほか「教職員一人ひとりが教育活動に対する達成感を感じ、誇りのもてる学校づくりを進めていきたい」と話した。
特別支援教育部では、西陵中学校の田丸明史教頭が「学校生活に適応できない生徒の学習支援」について発表。様々な問題によって学校生活に適応できない生徒に対し、学習の支援を中心とした特別支援教室を開設したことを説明した。
生徒の自立を促すため、学習内容を本人に決めさせたほか、全学年の1週間の学習内容をホワイトボードに掲示するなど、取組を説明。成果として、学ぶ場を確保できたことなどを挙げた。
午後からはグループ討議と全体会。札幌市中学校長会の橋本敏昭会長が「組織における業務をどのように進めるか」と題して講話を行った。
(関係団体 2019-11-14付)
その他の記事( 関係団体)
道高教組・道教組等が全道合研 幸せに重点置き教育を 大学入試改革でテーマ討論
道高教組(尾張聡中央執行委員長)、道教組(川村安浩執行委員長)などで構成する実行委員会は9・10日、江別市内の札幌学院大学で2019合同教育研究全道集会(全道合研)を開いた。2日間で延べ約...(2019-11-15) 全て読む
道教育大鶴陵会が中堅リーダー研修会 授業力向上へ研鑚深め 特設授業公開や実践交流など
【釧路発】道教育大学釧路校同窓会「鶴陵会」(寺嶋正純会長)は8・9日の2日間、道教育大附属釧路小学校、附属釧路中学校、道教育大釧路校を会場に中堅リーダー研修会を開いた。道教育大附属釧路小・...(2019-11-14) 全て読む
道中理が函館で研究大会 創造する力を育む理科 小路会長 世代超えつながりを
【函館発】道中学校理科教育研究会(=道中理、小路徹会長)は10月中旬、函館市立深堀中学校で第58回道中学校理科教育研究会函館大会を開いた。全道から教職員約150人が参加。大会主題「自然と人...(2019-11-14) 全て読む
全国学力調査報告書に対し声明 点数競争が差別・選別に 教育条件整備・拡充を 北教組
北教組(信岡聡中央執行委員長)は、2019年度道教委『全国学力・学習状況調査北海道版結果報告書』に対する声明を発表した。“学力向上”による点数競争が児童生徒の差別・選別、教職員の超勤・多忙...(2019-11-14) 全て読む
道中・教育課程に関する調査研究 課題は指導方法研修など 特別支援教育・通常学級での困難は「指導体制」
道中学校長会(新沼潔会長)は、令和元年度『教育課程に関する調査研究報告書』をまとめた。新学習指導要領実施に向けた重点的な取組について、約9割の中学校が「主体的・対話的で深い学び」と回答し、...(2019-11-14) 全て読む
石特協と石狩管内小中校長会 ニーズに応じた教育を 特別支援経営研究大会開く
石狩管内特別支援学級設置学校長会(=石特協、村山浩会長)と石狩管内小中学校長会(出村好孝会長)は10月中旬、北広島市内の石狩教育研修センターで管内特別支援教育経営研究大会を開いた。管内小・...(2019-11-13) 全て読む
道中学校長会第5回理事研修会 重大な決意と覚悟を 働き方改革推進で新沼会長
道中学校長会が8日にホテルライフォート札幌で開いた第5回理事研修会(12日付1面既報)では、新沼潔会長が学校の働き方改革の推進などについて説明した。働き方改革では、部活動改革が最重要課題と...(2019-11-13) 全て読む
十勝地区国際理解教育研究会が大会 世界を視野に行動力を 90人参加し授業や討議
【帯広発】十勝地区国際理解教育研究会(山川修会長)は10月30日、音更町立柳町小学校(伊藤道彦校長)と音更町立共栄中学校(阿部立校長)を会場に第40回十勝地区国際理解教育研究大会音更大会を...(2019-11-13) 全て読む
北教組と道私教協が合同教研 競争と管理の政策転換を 給特法廃止へ運動強化 北教組信岡委員長
北教組(信岡聡中央執行委員長)と道私教協(川又英弘執行委員長)は1日から3日間、ゆうばり文化スポーツセンターなどを会場に、第69次合同教育研究全道集会を開いた。初日、開会あいさつに立った北...(2019-11-12) 全て読む
道中 第5回理事研修会 決意と覚悟もち推進を 新沼会長が働き方改革で
道中学校長会(新沼潔会長)は8日、ホテルライフォート札幌で第5回理事研修会を開いた。9月の第61回研究大会空知・岩見沢大会の成果を報告したほか、次年度の函館大会に向けて、空知地区と函館市の...(2019-11-12) 全て読む