石特協と石狩管内小中校長会 ニーズに応じた教育を 特別支援経営研究大会開く
(関係団体 2019-11-13付)

石狩管内特別支援教育経営研究大会
千歳高等支援の小嶋校長が講話した

 石狩管内特別支援学級設置学校長会(=石特協、村山浩会長)と石狩管内小中学校長会(出村好孝会長)は10月中旬、北広島市内の石狩教育研修センターで管内特別支援教育経営研究大会を開いた。管内小・中学校長約80人が参加。講話や協議を通して、一人ひとりの教育的ニーズに応じた特別支援教育や学校経営への理解を深め、校長としての職能向上を図った。

 研究主題を「一人ひとりの教育的ニーズに応じ、豊かに生きる力をはぐくむ特別支援教育の推進と充実」と設定。障がいのある児童生徒の将来的な自立に向けた教育課程の編成と実施が求められる中で、特別支援教育について研修を進め、校長としての職能向上を図ることを目的としている。

 冒頭、村山会長があいさつ。本年度の全国特別支援学級設置学校長協会の定期総会において、組織の名称が全国特別支援学級・通級指導教室設置学校長協会に改められたことを紹介。規約の改正に伴い、通級指導教室設置校の高校長も加入可能となったことや、石特協が来年4月の総会で名称を変更する予定であることを伝えた。

 また、来年度からの特別支援学校高等部における入学者選考方法の変更など、特別支援教育を取り巻く教育情勢にふれ、実り多い会となるよう期待した。

 来賓あいさつでは、石狩教育局の堀本厚局長が登壇。道教委主催の研修事業による教職員の専門性の向上、特別支援教育スーパーバイザーによる学校訪問での助言、管内専門家チームの巡回相談の派遣などを通して、切れ目ない一貫した支援の充実に努めていくことを伝えた。

 続いて、千歳高等支援学校の小嶋義勝校長が「特別支援教育における小中高の連携や入選について」と題して講話。特別支援教育の変遷や、特別支援学校からみた小・中学校、新しい形の知的障がい特別支援学校高等部への移行に向けた取組などについて説明した。

 小嶋校長はデータを示しながら、小学2・5年、中学2年の時期を社会的環境が変わる「成長と発達のターニングポイント」と紹介。学びの保障ができるよう、気になる児童生徒について早い段階で特別支援学校と連携を図るよう呼びかけた。

 研究協議では、江別市立大麻泉小学校の加藤広子校長と千歳市立千歳中学校の三浦利章校長が話題提供。「特別支援学級などにおける特別支援教育の充実と学校経営上の課題」「一人ひとりの教育的ニーズに応じた、組織的な指導支援の推進と学校経営上の課題」を柱に討議した。

(関係団体 2019-11-13付)

その他の記事( 関係団体)

道教育大鶴陵会が中堅リーダー研修会 授業力向上へ研鑚深め 特設授業公開や実践交流など

鶴陵会研修会  【釧路発】道教育大学釧路校同窓会「鶴陵会」(寺嶋正純会長)は8・9日の2日間、道教育大附属釧路小学校、附属釧路中学校、道教育大釧路校を会場に中堅リーダー研修会を開いた。道教育大附属釧路小・...

(2019-11-14)  全て読む

道中理が函館で研究大会 創造する力を育む理科 小路会長 世代超えつながりを 

道中理函館大会開会式  【函館発】道中学校理科教育研究会(=道中理、小路徹会長)は10月中旬、函館市立深堀中学校で第58回道中学校理科教育研究会函館大会を開いた。全道から教職員約150人が参加。大会主題「自然と人...

(2019-11-14)  全て読む

全国学力調査報告書に対し声明 点数競争が差別・選別に 教育条件整備・拡充を 北教組

 北教組(信岡聡中央執行委員長)は、2019年度道教委『全国学力・学習状況調査北海道版結果報告書』に対する声明を発表した。“学力向上”による点数競争が児童生徒の差別・選別、教職員の超勤・多忙...

(2019-11-14)  全て読む

道中・教育課程に関する調査研究 課題は指導方法研修など 特別支援教育・通常学級での困難は「指導体制」

 道中学校長会(新沼潔会長)は、令和元年度『教育課程に関する調査研究報告書』をまとめた。新学習指導要領実施に向けた重点的な取組について、約9割の中学校が「主体的・対話的で深い学び」と回答し、...

(2019-11-14)  全て読む

札幌市中学校教頭会が全日研修会 教職員一丸の取組を 指導要領全面実施で藤王会長

札幌市中学校教頭会令和元年全日研修会  札幌市中学校教頭会(藤王尚之会長)は12日、ホテルライフォート札幌で令和元年度全日研修会を開いた。研究主題「豊かな人間性と創造性を育み未来を拓く学校教育」のもと、教育課程部など6部が研究内...

(2019-11-14)  全て読む

道中学校長会第5回理事研修会 重大な決意と覚悟を 働き方改革推進で新沼会長

道中学校長会第5回理事研  道中学校長会が8日にホテルライフォート札幌で開いた第5回理事研修会(12日付1面既報)では、新沼潔会長が学校の働き方改革の推進などについて説明した。働き方改革では、部活動改革が最重要課題と...

(2019-11-13)  全て読む

十勝地区国際理解教育研究会が大会 世界を視野に行動力を 90人参加し授業や討議

国際理解教育研究大会・山川会長  【帯広発】十勝地区国際理解教育研究会(山川修会長)は10月30日、音更町立柳町小学校(伊藤道彦校長)と音更町立共栄中学校(阿部立校長)を会場に第40回十勝地区国際理解教育研究大会音更大会を...

(2019-11-13)  全て読む

北教組と道私教協が合同教研 競争と管理の政策転換を 給特法廃止へ運動強化 北教組信岡委員長

北教組夕張研究集会  北教組(信岡聡中央執行委員長)と道私教協(川又英弘執行委員長)は1日から3日間、ゆうばり文化スポーツセンターなどを会場に、第69次合同教育研究全道集会を開いた。初日、開会あいさつに立った北...

(2019-11-12)  全て読む

道中 第5回理事研修会 決意と覚悟もち推進を 新沼会長が働き方改革で

道中学校長会第5回理事研  道中学校長会(新沼潔会長)は8日、ホテルライフォート札幌で第5回理事研修会を開いた。9月の第61回研究大会空知・岩見沢大会の成果を報告したほか、次年度の函館大会に向けて、空知地区と函館市の...

(2019-11-12)  全て読む

道公立学校事務長会が研究協議会 円滑な事務室経営を 課題解決に向け坂井会長

道公立学校事務長会研究協議会  道公立学校事務長会(坂井秀昭会長)は8日、ホテルライフォート札幌で令和元年度調査研究推進委員研究協議会を開いた。本部役員、各支部調査研究推進委員など27人が出席。坂井会長は、学校事務を取り...

(2019-11-12)  全て読む