ＧＩＧＡスクール構想市町村説明会　既存の学習　大きく変化　文科省・折笠室長招き道教委

（道・道教委 2020-01-23付）

遠隔システムで接続し４００人が参加した

　道教委は２１日、道庁別館と道内１６会場を遠隔システムで接続し、ＧＩＧＡスクール構想にかかる市町村説明会を開いた。各市町村・市町村教委の関係者ら約４００人が参加。説明に立った文部科学省初等中等教育局の折笠史典情報教育振興室長は、既存の学習が大きく変化するという認識を示し、校内ＬＡＮやパソコン端末整備を補助する同構想の活用を呼びかけた。

　説明会は、国のＧＩＧＡスクール構想に関する考え方、事業概要などの説明を行い、道内の各市町村における学校ＩＣＴ環境整備の積極的・早急な対応を促すもの。道庁別館と各教育局が指定する１６会場を遠隔システムで接続して開催。各市町村教委の教育長、事務担当課長ら約４００人が出席した。

　文科省初等中等教育局の折笠情報教育振興室長は、自治体間で学校ＩＣＴ環境に格差が生じている現状を踏まえ、校内通信ネットワークの整備、パソコンの整備・更新に要する費用を補助する財政支援措置について説明。２月上旬の交付決定を目指し、準備を進めていることを伝えた。

　また、効果的・効率的なパソコン端末の整備のため、都道府県単位を基本とする広域・大規模な調達計画を進める必要性を指摘。学修履歴など教育ビッグデータ、クラウドの活用促進に向けた「教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」改訂、『教育の情報化に関する手引』策定など、ＩＣＴ活用促進に向けた国の施策を示した。その上で、今後加速するＩＣＴ環境整備は、既存の学習が大きく変化する教育改革を伴うものであるとし「子どもたちの情報活用能力を育てるため、事業を活用してほしい」と呼びかけた。

　このあと、ＩＴ企業３社がデモンストレーション。質疑応答では、必要な通信ネットワークの回線速度について質問が挙がり、折笠室長は「生徒数によるが、多数の生徒が動画を視聴する授業を行う場合、一定の回線容量は必要になる」と回答した。

(道・道教委 2020-01-23付)