北理研が第14回冬季研究大会 知がつながる問題解決 大会報告や研究発表など
(関係団体 2020-01-30付)

北理研冬季研究大会
全道各支部から150人が参加した

 道小学校理科研究会(=北理研、三木直輝会長)は1月上旬、札幌市立琴似小学校で第14回冬季研究大会を開いた。全道各支部から約150人が参加。研究主題「自然との関わりを求め、知がつながる問題解決」のもと、本年度の全道・全国大会の報告、各支部の研究発表などを行い、理科教育の充実を図った。

 開会式で三木会長があいさつ。新学習指導要領の全面実施まで目前であることを踏まえ、「来年度の研究実践に向けて問題解決を通して子どもたちに資質や能力を育てていくという研究の実践を進めていきたい」との考えを示した。

 また、授業公開や授業分科会を通して大会が実り多いものとなるよう求めた。

 来賓あいさつでは、文部科学省初等中等教育局教育課程課の鳴川哲也教科調査官が登壇。プログラミング教育の開始に向け、「準備が進んでいるか、今一度確認するよい機会。これを機に各校で確認を」と呼びかけた。

 また、札幌市教委教育課程担当課の鈴木圭一企画担当係長は、理科教育の在り方として「自ら考え、行動できる人間を目指すために、一人ひとりの子どもの見方・考え方を養い、働かせることが重要」と述べた。

 続いて、全道大会の成果と課題について函館支部が報告。

 支部研究主題「主体的に自然とかかわり共に知をつくる問題解決」のもと、6年生理科「水溶液」について子どもが主体的な問題解決と妥当な知を得られるよう、①子ども同士の“吟味”を促すこと②問題解決に必要な“すべ”を定着させること―の2点を指導案に盛り込んだことを説明。

 課題については、吟味の定義が問題解決の過程を客観的にとらえるという広義のため、「共通理解が難しい」「判断のすべと吟味の関連、表現のすべについての研究を進める必要がある」などの意見が寄せられたことを紹介した。

 成果として、吟味について、各学年部会で検討した観察・実験結果の精査や妥当性の検討、再実験など、学びを深める子どもの具体の姿を提案することができたことを説明した。

 全道大会報告のあと、各支部が研究実践を報告したほか、鳴川教科調査官が講演した。

(関係団体 2020-01-30付)

その他の記事( 関係団体)

佐藤会長 指導要領具現化念頭に 札幌市小学校長会が研究大会

札幌市小学校校長会研究大会  札幌市小学校長会(佐藤裕三会長)は6日、ホテルライフォート札幌で令和元年度研究大会を開いた。市内の校長約200人が参加。共同研究主題「未来を創造する札幌人を育成する豊かで確かな小学校教育の...

(2020-02-10)  全て読む

ほっかいどう学推進フォーラム オホーツクの魅力再発見へ 22日に網走でセミナー

 特定非営利活動法人ほっかいどう学推進フォーラム(新保元康理事長)は、22日午後1時10分から網走市民会館で第2回ほっかいどう学連続セミナーを開く。  テーマは「オホーツクの魅力再発見~世...

(2020-02-07)  全て読む

ほっかいどう学推進フォーラム 空知の魅力 討論で再発見 岩見沢で連続セミナー

ほっかいどう学連続セミナー  【岩見沢発】特定非営利活動法人ほっかいどう学推進フォーラム(新保元康理事長)は1月25日、岩見沢市自治体ネットワークセンターでほっかいどう学連続セミナーを開いた。初回となる今回のテーマは、...

(2020-02-06)  全て読む

新地域コンソーシアム設立検討 事業項目は地域理解など 3月末、内閣府に報告へ

 本道の知財創造教育に関する事業を進める地域コンソーシアム会議は来年度、新地域コンソーシアムの設立を目指している。意思決定機関である「評議会」と事業を執行する「事業推進部」での構成を検討。事...

(2020-02-05)  全て読む

道教育振興会と道退職校長会 家庭と地域 連携が大切 第18回教育会議で意見交換

第18回道教育会議  道教育振興会(工藤達成会長)と道退職校長会(黒坂由紀子会長)は1月31日、ホテルライフォート札幌で第18回道教育会議を開催した。主題「“開かれた”学びの環境をどのようにつくるか~新しい時代...

(2020-02-04)  全て読む

第2回地域コンソーシアム会議 住民に取組周知し活性化 2月、札幌で教育プログラム実施

第2回地域コンソーシアム会議  内閣府と連携し、本道の知財創造教育に関する事業を進める地域コンソーシアム会議の本年度第2回会合が24日、TKP札幌カンファレンスセンターで開かれた。委員5人が出席し、「地域主体の地域コンソ...

(2020-01-29)  全て読む

釧路で道高校工業クラブ大会 計算技術 札工が団体優勝 個人部門は札工の内山君

道高校工業クラブ大会  【釧路発】道高校工業クラブ連盟(猪股康行会長)は23・24日、釧路工業高校で道高校工業クラブ大会を開いた。全道15校から生徒、教員合わせて約140人が参加。課題研究発表、計算技術競技の2種...

(2020-01-28)  全て読む

ウポポイへの修学旅行申込 全国270校 3.4万人 22日現在 ここ数日急増

 アイヌ民族文化財団によると、来年度のウポポイ(民族共生象徴空間)への修学旅行の申し込みが22日現在、全国の小・中学校、高校合わせて270校、児童生徒数は約3万4000人になっていることが分...

(2020-01-24)  全て読む

北海道版管理職手引 来年度末の作成目指す 必携の知恵袋に 道高校長協会

 道高校長協会(宮下聡会長)の学校経営分科会管理運営委員会(小幡圭二委員長)は、『仮称・北海道版管理職の手引』の作成に向けた調査研究を進めている。校長、副校長、教頭の円滑な職務遂行に資するも...

(2020-01-23)  全て読む

道アクティブ・ラーニング研究会 協同学習の重要性理解 冬季研 授業づくりの具体も

道AL研究会冬季研修会  道アクティブ・ラーニング(協同と創造の授業づくり)研究会(石垣則昭会長)は11日、札幌市内のアスティ45ビルで冬季研修会を開催した。日本協同教育学会(JASCE)認定講師である石垣会長が「...

(2020-01-22)  全て読む