ほっかいどう学推進フォーラム 空知の魅力 討論で再発見 岩見沢で連続セミナー(関係団体 2020-02-06付)
まちづくりや教育に携わる関係者120人が参加した
【岩見沢発】特定非営利活動法人ほっかいどう学推進フォーラム(新保元康理事長)は1月25日、岩見沢市自治体ネットワークセンターでほっかいどう学連続セミナーを開いた。初回となる今回のテーマは、「空知の魅力再発見~世界につながる空知の魅力とそれを支えるもの」。会員や空知管内の教育関係者ら約120人が参加し、日本遺産「炭鉄港」やワインづくりなど、空知の魅力にかかわる4つのセッションとパネルディスカッションが行われた。
セミナーは、“世界の北海道”を支える人材育成に向け、本道の多様な魅力とそれを支える人々の奮闘を再発見することなどが目的。フォーラムの中核的な活動の一つとして位置付けられており、来月には網走市で2回目の開催を予定している。
空知教育局の竹林亨局長が来賓あいさつ。
昨年5月に日本遺産に認定された炭鉄港の歴史にふれ、「いつの時代においても、学校教育は、その地域の将来を担う子どもたちが学び、育つ大切なもの。空知の歴史と歩みにふれることによって、ふるさとを慈しむ心を培い、誇りと展望を見いだし、未来を見つめてほしい」と期待を寄せた。
今回は、「空知こそが明治日本の原動力だ!~日本遺産“炭鉄港”の魅力とは」「ワインから動き出す世界の空知~世界を目指す空知ワイナリーの魅力と今」「世界史に残る空知のインフラ~石狩川を治めた先人のすごさ」「空知地域の道づくり~泥炭地盤への挑戦」の4つのセッションに続き、パネルディスカッションが行われた。
パネリストは、各セッションの講師を務めた岩見沢市議会議員・北海道「炭鉄港」市町村議員連盟会長の平野義文氏、㈲山﨑ワイナリー栽培責任者・空知シーニックバイウェイ体感未来道副代表の山﨑太地氏、ノンフィクションライターの北室かず子氏、北海道開発局札幌開発建設部特定道路事業対策官の佐々木克典氏に加え、長沼町教委教育長の間嶋勉氏が務めた。進行はフォーラムの新保理事長と原文宏事務局長が務めた。
パネルディスカッションのテーマは、「まだまだ眠る空知の宝 子どもに教えたいのはこれだ」。
中で、平野氏は「日本の近代化を支えたのは空知。しかし、地域に対する自信、誇りを失っているのが現実。それを取り戻すため、まず地域を知らなければならない」と指摘。
石狩川の治水や北海幹線用水路にかかわった先人について紹介した北室氏も「空知のインフラは日本の近代史が垣間見れる貴重な場所。実物をじかに見ることが大切」と強調。子どもから大人まで、地域に対する理解と愛着を深めることの重要性を訴えた。
参加した管内の小学校教諭は「子どもたちに伝えたい、授業に取り入れてみたい素材が空知にはたくさんある。石狩川の治水や泥炭とのたたかいなどは、すぐにでも実践できるのでは」と述べた。
また、地域と学校の協力に関し「学校現場では地域の大人や団体をもっと積極的に活用してほしい」との意見も挙がった。
(関係団体 2020-02-06付)
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