道アクティブ・ラーニング研究会 協同学習の重要性理解 冬季研 授業づくりの具体も
(関係団体 2020-01-22付)

道AL研究会冬季研修会
40人が受講しワークショップなどを行った

 道アクティブ・ラーニング(協同と創造の授業づくり)研究会(石垣則昭会長)は11日、札幌市内のアスティ45ビルで冬季研修会を開催した。日本協同教育学会(JASCE)認定講師である石垣会長が「協同学習による主体的・対話的で深い学びの授業づくり」と題して講義したほか、道教委生徒指導・学校安全課の松浦賢一主査が「協同学習の理論と技法」をテーマにワークショップを実施。約40人が受講し、協同学習の重要性や要点への理解を深めた。

 協同学習の理念と授業の進め方について理解を深め、北海道の教育活動の発展に寄与することが目的。JASCE認定講師である石垣会長、道教委の松浦主査が講師を担当した。

 教育行政の職員や教員など約40人が参加した。

 松浦主査が「協同学習の理論と技法」をテーマにワークショップ。複数の答えがある課題や質問を示し、グループで考えを述べ合う「ラウンド・ロビン」などの様々な協同学習の理論と技法を示し、受講者は具体的な指導方法を学んだ。

 続いて、石垣会長が「協同学習による主体的・対話的で深い学びの授業づくり」と題し演習を交え講義。技術革新や社会構造の変化に伴い、知識、理解の習得にとどまらず、社会や仕事で活用できる力を育てる必要があるとし、自己と互いの学習成果を高める「協同学習」の関連を提示。「知識を詰め込むだけでなく、学習に向かう意欲、態度を大切にすること」と説いた。

 また、「主体的・対話的で深い学びは単元重視の学習」とし、単元の見通しを示すワークシートの大切さを提示。学びの主体性や意欲を高める学習課題の明確化、個人・グループ・全体における思考活動の保障など、授業を進める際のポイントを示した。

 このほか、教師が課題を示し、一人で考えたあとに仲間とペアで話し合う「シンク=ペア=シェア」などグループ活動の手法を紹介。

 思考力・活用力を高めるため、従来の「答えを求める」問いから、「考え方を追求する」問いに変換すること、そのために学習過程を改善する必要性を示したほか、活動時間確保の工夫、協同学習を用いた授業の留意点を伝えた。

(関係団体 2020-01-22付)

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