北海道版管理職手引 来年度末の作成目指す 必携の知恵袋に 道高校長協会(関係団体 2020-01-23付)
道高校長協会(宮下聡会長)の学校経営分科会管理運営委員会(小幡圭二委員長)は、『仮称・北海道版管理職の手引』の作成に向けた調査研究を進めている。校長、副校長、教頭の円滑な職務遂行に資するものとして平成29年度から取り組んでいるもの。学校経営、学校運営、学校実務に関し、管理職が必携する知恵袋的なものとし、来年度末の完成を目指す。
近年、少子化、核家族化、都市化、情報化、国際化など社会の急激な変化を受け、生徒、保護者、地域、学校教育に対する期待や要望が複雑化。
学校経営を取り巻く環境が激しく変化する中で、学校力を高めながら質の高い教育によって生徒、保護者、地域の期待に応える学校経営を推進することが求められている。
さらに近年は、本道の高校において、教頭昇任希望者の減少傾向と校長の大量退職期が重なり、十分な経験を積めないまま校長として学校経営に取り組まなければならない状況が懸念されている。
道高校長協会管理運営委員会は、29年度から校長、副校長、教頭が自信をもって職務を遂行するための知恵袋として『北海道版管理職の手引』の作成に向けた調査研究を開始。これまで学校経営にかかる基本姿勢、職務や実務、教職員への対応、関係機関との連携などについての知識、根拠、経験談等を整理してきた。
具体的には、他府県の学校経営にかかかる手引を参考に、ハンドブックとして必要とされる項目を抽出。調査研究1年目は「学校経営」を視点に、校長としてすぐに役立つ8項目、2年目は「学校運営」を視点に、喫緊の課題となっている学校における働き方改革を含めた8項目の研究を推進してきた。
本年度は「学校実務」を視点に設定。過去2年間で取り上げることができなかった項目と内容を深める必要がある項目を7点取り上げ、研究を進めている。
手引作成上の留意点として、①校長、副校長、教頭が活用しやすく、疑問が解決し、職務遂行に自信が生まれ、課題解決に役立つものとする②学校経営にかかる資質・能力の向上に視点を当てた内容にする③すでにまとめられている危機管理の内容を除き、北海道の特殊性や実情に即し、学校経営に関する知恵袋となり道標になるものとする④学校経営の本質が分かり、魅力が伝わることで後継者育成にもつながるものとする―の4点を設定。
今後は、来年度末の完成を目指して、これら23項目に必要に応じた追記や補足と削除などの精査、重要度による分類や整理、各項目の関連性等を考慮した新たな項目の追加などを行い、再構成していく方針だ。
(関係団体 2020-01-23付)
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