道教委　新時代支える働き方改革　当事者意識で環境づくりを　指定校の五稜郭中報告会

（道・道教委 2020-02-20付）

ミテモの松浦氏が取組を振り返った

　【函館発】道教委の新時代の教育を支える働き方改革促進事業の指定を受けている函館市立五稜郭中学校（木村雅彦校長）で１８日、事業の最終報告会および手引説明会が行われた。同校教職員など約４０人が参加。これまで業務改善について、同校への助言や手引の編集に携わったミテモ㈱の松浦貴昌氏が手引の暫定版に関して説明。当事者意識をもち、教職員自らが働く職場の環境づくりを進めるよう求めた。

　事業は、長時間勤務を是正し、教員が業務の質を高めるとともに、日々の生活や教職人生を豊かにすることで自らの専門性や人間性を高め、子どもたちに対して効果的な教育活動を行い教育の質を高める働き方改革の実現を図ることが目的。

　対象校において、民間コンサルタントが業務改善となる指導助言を行うとともに、全道の学校で実践可能な取組および具体的助言等を含めた業務改善手引書を作成する。手引は、３月中旬ころに全道の学校等に配布する予定。

　報告会では、松浦氏がこれまでの取組・研修を振り返るとともに、今後への期待を述べた。

　働き方改革の推進に向け、労働者の“あきらめ感”に対して「当事者意識をもち、自分事として考えるのが重要」と強調。「今後は一人ひとりがリーダーシップを発揮し、管理職によらない環境づくりが必要になってくる」と述べ、五稜郭中での効果的な実践・取組を、他校に異動しても普及させるよう求めた。

　手引説明会では、暫定版について松浦氏が説明。働き方改革を進める理由や推進に向けた考え方、五稜郭中の実践などが示されていることを紹介した。

　木村校長は、働き方改革を進める準備は整ったとした上で「これからは実践を素早くチェックし、より良いものにしていきたい」と話した。

(道・道教委 2020-02-20付)