3団体1個人に栄誉 根室局 管内教育実践表彰
(道・道教委 2020-02-20付)

根室局教育実践発表大橋教諭
根室局教育実践表彰・大橋教諭

 【釧路発】根室教育局は、本年度の管内教育実践表彰の受賞者を決定した。学校教育では、別海町立野付中学校と、同校の大橋信介教諭、中標津農業高校が受賞。社会教育では、羅臼町内で読書活動を展開するこぐまちゃんサークルが晴れの栄誉に輝いた。18日と26日に藤田寿香局長らが各学校などを訪問し、表彰状を贈呈する。

 受賞者はつぎのとおり。=敬称略=

【学校教育】

▼別海町立野付中学校(飯田雄士校長、生徒数40人)=本年度ふるさと教育・観光教育推進事業(観光)、本年度ほっかいどう学力向上推進事業(英語力の向上支援)推進校

 野付幼稚園と小・中学校において、学校運営協議会と協働でふるさとキャリア教育「野付学」を実践している。

 野付学では、地域の魅力を学ぶ12年間の一貫教育として、野付地域の基幹産業である漁業に関する学習に取り組んでいるほか、北海道遺産に登録されている野付半島におけるクリーン作戦による環境保全活動や、地域資源であるアマモの学習にも取り組み、漁業協同組合と協力し植樹活動を行っている。

 また、主体的・対話的で深い学びの実現に向け、学び合いを進めるための「話型モデル」を実践し、各教科において新聞を積極的に取り入れたNIE活動を実践している

▼大橋信介(野付中教諭)=本年度ほっかいどう学力向上推進事業(英語力の向上支援)推進校推進教諭

 ミドルリーダーとして学習指導や生徒指導における能力が高く、教員からの信頼も非常に厚い。

 特に、ほっかいどう学力向上推進事業の一環である中学校教員の英語力向上支援プロジェクトの構成員として、単元の指導計画やCAN―DOリストと関連付け、パフォーマンステストに関するハンドブックの作成、授業改善を行うとともに、積極的に広く授業を公開し、管内の英語教育の中核として、英語力向上の推進に努め、大きな成果を上げている。

 また、英語力向上に向けた取組では、中学校の英語教員のみならず小学校教員にも広く取組を周知するとともに、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業づくりを行っている。

▼中標津農業高校(清水隆弘校長、生徒数99人)=JGAP認証取得、日本GAP協会GAP普及大賞受賞

 校訓「創造・忍耐・努力」のもと、農業の教育力を生かし、将来、社会で活躍できる実践力をもった人材の育成に努めている。

 特に、食と環境を重視した農業教育を推進しており、計根別食育学校として地域の幼稚園・義務教育学校の子どもたちに食育の意義などを教え、開かれた食育を展開しているほか、SDGsを農業教育に取り入れ、すべての農業科目で取り組んでおり、その成果は、関係コンテストにおいて高い評価を受けている。

 また、全国の高校で初めてJGAP認証を取得し、その取組は、地域農業の課題解決に期待されるものと高い評価を受けている。

【社会教育】

▼こぐまちゃんサークル(四ツ屋由紀子代表、会員数8人)

 平成22年の設立以来、約10年間にわたって、読書に関する活動を展開し、読書活動の推進に取り組んでいる。

 特に、学校や幼稚園において、年間35回の読み聞かせ活動を行うことによって、地域の子どもたちの読書活動を推進しているほか、本を通して青少年の健全育成を見守り支えている活動は、次代を担う子どもたちの健全育成に大きな成果を上げている。

 また、公民館図書室の各種事業に協力し、地域の子育て支援や図書活動に積極的にかかわるなど大きく貢献している。

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根室局教育実践表彰中標津農業高
根室局教育実践表彰・中標津農業高校
根室局教育実践発表こぐまちゃん
根室局教育実践表彰・こぐまちゃんサークル

(道・道教委 2020-02-20付)

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