2年度留萌管内教育推進の重点 学校と地域の連携推進 新しい時代切り拓く力育成
(道・道教委 2020-05-14付)

留萌教育局長・上田哲史
留萌教育局・上田哲史局長

 【留萌発】留萌教育局の上田哲史局長は、管内の小・中学校、高校、特別支援学校に向けた令和2年度管内教育推進の重点を示した。テーマ「学校・家庭・地域社会が協働し、ふるさとの未来を担う子どもを育む取組の推進」の実現に向け、「社会で活きる力の育成」など4つの柱を提示。重点推進事項として、確かな学力を育む取組の充実をはじめ、新しい時代を切り拓く力を育む教育の推進、いじめや不登校等の未然防止等に向けた取組の充実、学校段階間の連携・接続の推進、学校と地域の連携・協働の推進、家庭教育支援の充実などを求めた。

 本年度は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から管内公立学校長会議を中止し、各学校に向け書面で伝えた。

 教育推進の重点の概要はつぎのとおり。

◆推進テーマ 

 教育局としては、前年度の管内教育推進の重点における教委や学校の取組による成果はもとより、道教育推進計画に掲げられた目標や施策項目、道教委の教育行政執行方針、小学校で本年度から全面実施される新学習指導要領などを踏まえ、本年度の管内教育推進の重点を作成した。

 グローバル化が一層進展し、Society5・0の到来が予想されるなど急激な社会変化が進む中、子どもたちが自分のよさや可能性を認識するとともに、多様な人々と協働しながら様々な社会的変化を乗り越え、豊かな人生を切り拓き、持続可能な社会の担い手として必要な資質・能力を身に付けることが求められている。

 このような力を身に付けた子どもを「ふるさとの未来を担う子ども」とし、学校・家庭・地域社会の協働のもと、目指す子ども像の実現に取り組んでいくことが引き続き重要であると考え、推進テーマを、「学校・家庭・地域社会が協働し、ふるさとの未来を担う子どもを育む取組の推進」とした。

 テーマを具体化するため、各学校や関係機関等の取組を明確にすることをねらいとして、前年度の5つの柱の中で家庭や地域の取組にかかわる内容を1つの柱にまとめた。大きな4つの柱に沿って重点を申し上げる。

【柱1 社会で活きる力の育成】

 1つ目の柱は、社会で活きる力の育成である。このことにかかわり、重点推進事項を3点設定した。

 1点目は、「確かな学力を育む取組の充実」である。

 管内においては、各種の調査結果を踏まえた継続的な検証改善サイクルの確立や国語科を中心とした言語活動の充実など、全教職員による日常の授業改善に向けた取組を着実に進めていただいている。

 今後は、これらの成果を踏まえ、校長の方針のもとで全教職員が参画したカリキュラム・マネジメントの推進や、新学習指導要領に基づく指導と評価の一体化に向けた学習評価の充実、子どもたちが安心して学ぶ環境の整備などが求められる。

 こうしたことから、各学校においては、

▽カリキュラム・マネジメントの3つの側面を通した教育活動の質の向上

▽主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善の推進

▽子どもが楽しく安心して学び合う生徒指導の3つの機能を生かした授業改善の推進

 ―に努めていただくようお願いする。

 2点目は、「特別支援教育の充実」である。

 管内においては、障がいを理解したり、支援の方法を検討したりする研修の実施や、各関係機関との連携による個別の教育支援計画の作成など、子どもへの指導や支援の充実に向けた取組を着実に進めていただいている。

 今後は、これらの成果を踏まえ、保護者支援も含めた児童生徒等の多様な教育的ニーズに対応する研修の質の向上やケース会議、校種間の引き継ぎなどにおける個別の教育支援計画の活用と内容の改善などが求められる。

 こうしたことから、各学校においては、

▽一人ひとりの教育的ニーズに応じた専門性の高い教育の推進

▽個別の教育支援計画などの活用によって早期からの切れ目のない一貫した指導や支援の充実

 ―に努めていただくようお願いする。

 3点目は、「新しい時代を切り拓く力を育む教育の推進」である。

 管内においては、身近な地域で子どもたちが英語に親しむ機会の設定や、情報技術を適切に活用した学習活動の実施など、今日的な教育課題への対応に向けた取組を着実に進めていただいている。

 今後は、これらの成果を踏まえ、統合的な言語活動を位置付けた外国語の授業づくりの推進や、算数・数学科の授業における数学的活動の充実、教科等の特質に応じた情報活用能力の育成、全教育活動における発達の段階に応じたキャリア発達への支援などが求められる。

 こうしたことから、各学校においては、

▽英語でのコミュニケーション能力を育む外国語教育の充実

▽子どもの興味・関心を高め、探究の過程を重視した理数教育の充実

▽情報活用の実践力、情報の科学的な理解・情報社会に参画する態度を育成する情報教育の充実

▽各校種・各学年段階におけるキャリア発達課題に応じたキャリア教育の充実

▽身近な地域の自然環境や歴史・伝統・文化等の理解を促進するふるさと教育の推進

 ―に努めていただくようお願いする。

 これにかかわって、教育局としては、教委および学校における教育活動の一層の充実に向け、

▽学校経営指導訪問や学校教育指導訪問の充実

▽遠隔システムを活用した校内研修支援

▽授業改善推進チーム活用事業などの各種指定事業の成果の普及

▽組織力強化会議などの成果を踏まえた取組の促進

▽管内教育研究団体等と連携した研修会の実施や指導資料の作成

▽管内特別支援連携協議会および専門家チーム会議における協議を踏まえた取組の推進

▽今日的な教育課題に対応する教育の充実に向けた先進事例等の積極的な情報提供および研修事業の充実

 ―などに努めたい。

【柱2 豊かな人間性と健やかな体の育成】

 2つ目の柱は、豊かな人間性と健やかな体の育成である。このことにかかわり、重点推進事項を3点設定した。

 1点目は、「いじめや不登校等の未然防止等に向けた取組の充実」である。

 管内においては、生徒指導の3つの機能を生かした教育活動の実践やいじめの根絶に向けた児童生徒が主体となる取組など、子どもたちが安心して学校生活を送ることができる学校づくりを着実に進めていただいている。

 今後は、これらの成果を踏まえ、子どもたちが他者とかかわり、達成感を味わうことができる教育活動の推進や、学校いじめ防止基本方針の保護者等の理解を図る取組の充実などが求められる。

 こうしたことから、各学校においては、

▽子どもの自己有用感を高める取組の充実

▽いじめや不登校等の未然防止、早期発見・早期対応に向けた取組の充実

 ―に努めていただくようお願いする。

 2点目は、「道徳教育の充実」である。

 管内においては、保護者や地域住民への道徳の授業の公開や、道徳科の指導力向上に資する各種研修会等への参加など、道徳科の授業改善に向けた取組を着実に進めていただいている。

 今後は、これらの成果を踏まえ、道徳科を要とした学校の教育活動全体を通じた道徳教育の充実や、道徳科の授業の質の向上に向けた指導方法等のさらなる工夫改善などが求められる。

 こうしたことから、各学校においては、指導体制の構築や指導計画の整備、家庭や地域社会との連携を図った道徳教育の充実に努めていただくようお願いする。

 3点目は、「体力の向上や運動習慣の改善を図る取組の充実」である。

 管内においては、組織的に体力向上に取り組むための検証改善サイクルの確立や、各学校の特色を生かした1校1実践の実施など、自校の課題に応じた効果的な取組を着実に進めていただいている。

 今後は、これらの成果を踏まえ、運動が苦手な子ども一人ひとりに応じた指導の充実や、学校、家庭、地域が連携した健康の大切さとスポーツに対する必要感を高める取組の推進などが求められる。

 こうしたことから、各学校においては、

▽運動や健康への関心・意欲を高める体育・保健授業の改善および体力向上の取組の充実

▽家庭や地域と一体となった子どもの運動機会を創出する取組の充実

 ―に努めていただくようお願いする。

 このことにかかわって、教育局としては、

▽留萌地域いじめ問題等対策連絡協議会における協議を踏まえた取組の推進

▽各学校の道徳教育の推進に向けた指導助言および情報提供

▽小学校体育エキスパート教員巡回指導事業などの各種指定事業の成果の普及

▽家庭や地域と一体となった体力向上に向けた先進事例等の積極的な情報提供

 ―などに努めたい。

【柱3 学びをつなぐ学校づくりの推進】

 3つ目の柱は、「学びをつなぐ学校づくり」の推進である。このことにかかわり、重点推進事項を3点設定した。

 1点目は、「学校段階間の連携・接続の推進」である。

 管内においては、近隣の小・中学校合同による研修の実施や、小・中学校9年間を見通した指導事項の設定など、義務教育における指導の連続性を意識した取組を着実に進めていただいている。

 今後は、これらの成果を踏まえ、教科の専門性を高めるための中学校教員と高校教員との合同研修の実施や、幼児教育施設職員と小学校教員が協力した指導計画の作成などが求められる。

 こうしたことから、各学校においては、

▽幼児教育と小学校教育の円滑な接続に向けた取組の推進

▽同一中学校区内の小・中学校の教育課程における共通した取組の充実

▽地域の実情に応じた中学校と高校の連携に向けた取組の促進

 ―に努めていただくようお願いする。

 2点目は、「学校運営の改善」である。

 管内においては、グランドデザイン等の策定・公表による経営方針の浸透や全教職員による業務の見直しと改善など、効果的な業務の推進に向けた取組を着実に進めていただいている。

 今後は、これらの成果を踏まえ、課題解決に向けた方策の明確化やタイムマネジメントを意識した取組の推進などが求められる。

 こうしたことから、各学校においては、

▽管理職のリーダーシップのもと、チームとしての包括的な学校改善の取組の充実

▽学校における働き方改革の推進

▽教職員の服務規律や法令順守の徹底に向けた取組の充実

 ―に努めていただくようお願いする。

 教育委員会においては、学校がそれぞれの教育課題に応じて、家庭や地域、関係機関、行政が一体となった取組を行うことができるよう、チームとしての学校を実現するための学校への支援の充実に努めていただくようお願いする。

 さらに、高校においては地域の特性を生かした教育活動を進めるなど、引き続き、魅力ある学校づくりに努めていただくようお願いする。

 3点目は、「学校安全教育の充実」である。

 管内においては、関係機関と連携した体験型の安全教室の開催や、安全マップ等を活用した地域の実情に応じた指導の実施など、安全に関する学習を着実に進めていただいている。

 今後、成果を踏まえ、総合的な学校安全計画の策定や、児童生徒等の危機管理能力を育成する活動の充実などが求められる。

 こうしたことから、各学校においては、

▽危機管理マニュアルの改善や実践的な防災教育など、自然災害に対する学校安全体制の確立

▽地域と連携した防犯教室や交通安全教室の実施など、学校安全にかかる事前準備の充実

 ―に努めていただくようお願いする。

 このことにかかわって、教育局としては、

▽学校力向上に関する総合実践事業や道実践的安全教育モデル構築事業の成果の普及啓発

▽働き方改革やコンプライアンスの確立に向けた取組に関する資料等の提供と啓発

▽危機管理マニュアルの見直し・改善にかかる資料等の情報提供および指導助言

▽1日防災学校の実施に向けた支援

 ―などに努めたい。

【柱4 学びを支え、活かす家庭・地域との連携・協働の推進】

 4つ目の柱は、学びを支え、活かす家庭・地域との連携・協働の推進である。

 このことにかかわり、重点推進事項を3点設定した。

 1点目は、「学校と地域の連携・協働の推進」である。

 管内においては、コミュニティ・スクールの導入や、地域の教育資源を生かした子どもたちへの多様な体験活動の提供など、保護者や地域住民の理解と協力による教育活動の充実に向けた取組を着実に進めていただいている。

 今後は、これらの成果を踏まえ、保護者や地域住民の学校経営に対する参画意識の醸成や教育活動の充実に向けた課題の共有と役割に応じた取組の推進などが求められる。

 こうしたことから、各学校においては、

▽コミュニティ・スクールと地域学校協働活動の一体的・効果的な活用の促進

▽家庭や地域との連携を図った子どもの活動の推進

 ―に努めていただくようお願いする。

 2点目は、「家庭教育支援の充実」である。

 管内においては、子どもたちの実態に応じた学校全体で共通理解を図った家庭学習の取組や、子どもたちの生活習慣の実態把握に向けたアンケートの実施など、学習習慣の定着や生活習慣の改善に向けた取組を着実に進めていただいている。

 今後は、これらの成果を踏まえ、保護者等との連携による学校以外で勉強する時間の増加に向けた取組や、子どもたちの電子メディアの適切な利用に向けた取組の充実などが求められる。

 こうしたことから、各学校においては、家庭や地域との連携による望ましい学習習慣・生活習慣の定着に向けた取組の充実に努めていただくようお願いする。

 3点目は、「地域の実態に即した教育活動の推進」である。

 管内においては、地域の人材や施設等を活用した学習や活動の場の充実、地域のあらゆる人が活動等に参画する機会の充実など、人々の潤いのある生活と活力ある地域づくりにつながる取組を着実に進めていただいている。

 今後は、成果を踏まえ、地域の実態や特色をより一層生かした取組や、学習の成果を生かせる環境づくりなどが求められる。

 こうしたことから、教育委員会や学校においては、

▽社会教育事業や開放講座などの道民カレッジ連携講座への登録の促進

▽地域の社会教育施設等の活用による学習機会の充実

▽芸術文化および地域の文化財等の活用による教育活動の充実

 ―に努めていただくようお願いする。

 このことにかかわり、教育局としては、地域と学校の連携推進協議会などの研修事業や各種参考資料の情報提供によるコミュニティ・スクールの取組の支援、子どもの望ましい生活習慣・学習習慣定着事業研修や各種資料の発行を通したPTA団体等との連携による生活習慣等の改善に向けた家庭教育の取組の支援、社会教育団体等と連携を図った取組の推進などに努めたい。

◆結びに 

 以上、本年度の管内教育の推進に当たり、テーマを「学校・家庭・地域社会が協働し、ふるさとの未来を担う子どもを育む取組の推進」として、4つの柱から皆さんに取り組んでいただきたい重点について申し上げた。

 皆さんには、管内教育のさらなる充実・発展に向けて、本年度の重点に基づき、家庭や地域社会と一体となった学校づくりを進めていただくことを期待申し上げる。

 教育局としても、管内の子どもたちが、ふるさとへの誇りと愛着をもち、共に支え合い、たくましい人間として成長していくことができるよう、教育委員会や学校、関係機関等と手を携えながら、各種事業等の実施に、職員一同、全力で取り組んでいきたいと考えているため、皆さんの一層の理解と協力をよろしくお願いする。

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令和2年度・留萌教育推進重点図
令和2年度留萌管内教育推進の重点(クリックすると拡大表示されます)

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