プログラミング教育指導資料 実践事例・教員の声など 道研 様々な機会で活用可
(道・道教委 2020-05-15付)

 道立教育研究所は、プログラミング教育の充実に関する指導資料などをまとめた「プログラミング教育スタートアップガイド」をホームページ上に公開している。プログラミングの基本的な考え方を学べるオンデマンド研修や実践事例のほか、先進的な実践校の授業実践の様子や、取組を進めるに当たっての教員の声などを紹介。各学校におけるプログラミング教育の充実に向け、個々の授業実践や校内における研修など、様々な機会で活用できるパッケージとなっている。

 ガイドは、①研修②取組例③授業実践④道研との連携―の4つのコンテンツで構成。

 ①では、プログラミング教育の基本的な考え方について学習できるオンデマンド研修「プログラミング教育の充実に向けて」を配信している。

 プログラミング教育に関する研修の進め方やプログラミング教育の基本的な考え方などについて約14分で学べるよう、所員が新たに収録した。

 ②では、道内で先進的に取り組んでいる学校として、岩見沢市立北真小学校と古平町立古平小学校の2校を紹介。プログラミング教育の取組をどのように進めてきたのかをはじめ、外部との連携、校内研修の効果を高めるための工夫、学校が組織的に取り組むために大切なこと、取組を通した成果について、実際に取組を進めた教諭が語っている。

 また、両校における授業実践の様子を実際の写真を交えて紹介しており、実践で大切にしたポイントも示している。

 ③では、小学校学習指導要領に示されている第5学年算数科と第6学年理科の授業実践の具体的な事例を提示。

 算数では正多角形の性質を用いて正多角形を作図する学習を、理科ではセンサーを利用した電気の効率的な使い方について理解を深める学習を紹介している。

 学習の流れや具体的な展開を説明しているほか、単元におけるプログラミングがどのような資質・能力を育成するかについて提示。ねらいを達成するポイントも示している。

 最後に例示されている教材は、道研「未来の教室」で実際に体験しながら研修することもできる。

 ④では、道研内に設置された次世代の学校の“未来の教育”をイメージしている学習空間「未来の教室」を紹介。プログラミング教材を体験しながら研修を深めるための積極的な活用を呼びかけている。

 コンテンツは、今後、追加・更新していく。

(道・道教委 2020-05-15付)

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