道公立小・中・特女性管理職会 役員会等 しなやかな学校経営を 次世代に姿を示すと石澤会長(関係団体 2020-09-10付)
3密回避など感染防止のもと28人が参加
道公立小・中・特別支援学校女性管理職会(石澤優子会長)は5日、ホテルライフォート札幌で2年度第1回役員会・研修会を開き、コロナ禍において初の対面による交流を行った。石澤会長は、各地区が後輩育成のために研修や情報交流に力を入れていることを挙げ、「これからも各地区の研修の充実を図り、各学校において“しなやかな”学校経営、学校運営に当たる私たちの姿を見せることが、管理職を目指す女性の発掘につながっていく」と期待した。
2年度総会や8月に予定していた第46回研究大会石狩大会が新型コロナウイルス感染症の影響で書面開催となったため、対面での会議は今回が初めて。役員や各地区理事ら28人が出席した。
会場は、従来よりも広い部屋を使い、テーブル1台に1人が着席するようにしてソーシャルディスタンスを確保。マイク消毒用の除菌シートを配布するなど感染防止に努めた。
石澤会長はコロナ禍での活動状況にふれながらあいさつ。「2月末からの(約3ヵ月間)臨時休校、そして見通しのもてない状況に対する不安やストレス、新しい生活様式の中での危機管理を、管理職として対応されてきたと思う」と述べるとともに、役員会・研修会への出席に対し謝意を表した。
書面開催となった研究大会石狩大会について「研究紀要等の提供資料を拝読し、内容の充実に感激した。石狩地区の皆さんには実行委員会の立ち上げから計画的に準備をしていただいた。書面開催であっても、会員の皆さんへの研修の機会を考えてくださり、各種資料の作成に尽力いただいた」と、関係者の労をねぎらった。
今後の活動について石澤会長は、「ことしは制約がある中での活動となるが、私の務めは今後につなぐこと。研究大会の主管地区の皆さんは様々なことを危惧されていると思う。書面開催とした石狩大会について、判断するまでの経緯などを理事の皆さんにお伝えし、今後の大会運営に生かしていただければと思う」と述べた。
「近年、各地区が行政とタッグを組み、後輩育成のために研修や情報交流を重ねるなど力を入れている。行政機関の皆さんも本会の価値を大変重く感じてくださっていることを肌で感じている」と続けた石澤会長は、「その結果、ことしは女性管理職が360人となり、昨年より11人増える快挙となった。これからも各地区の研修の充実を図り、各学校において“しなやかな”学校経営、学校運営に当たる私たちの姿を見せることが、管理職を目指す女性の発掘につながっていくのではないか」と期待した。
続いて前会長の村上裕子顧問があいさつ。管理職として感染症への対応、子どもたちの学びの充実や心のケア等に尽力している現状を伝えながらも「ピンチをチャンスに変えていこう」と強調。
その上で、働き方改革に言及し「コロナ禍でICT関係や在宅勤務等を含めた私たちの勤務の在り方について新たな動きが出てきている。働き方改革についても推進のチャンス」「働き方改革が進むということは、子どもと接する時間が増えて教育の質が深まるということ。また、教師が自分の時間をしっかりつくり、仕事と生活を調和させて生き生きとした姿を示すことができる。それはライフスタイルに合った多様な働き方や暮らし方を実現できる学校づくりにもつながる」と述べた。
このあと議事に移り、2年度会務中間報告のほか各部が活動中間報告を。特に広報部は、研究大会が書面開催となったため、記載内容を見直し提案した。
連絡事項では、石澤会長が令和4年度に創立50周年記念大会上川大会を旭川市内で開催するとし、大会概要について説明した。また、6年度には全国公立小・中学校女性校長会全国研究協議大会北海道大会が開催されることを明らかにした。
このあと研修会が行われ、15地区の理事が各地区の活動状況について発表。女性管理職の登用については、各地区が行政と協力して後輩育成に力を入れてきた結果、教頭昇任が増えてきた現状、昇任教頭は、自宅近くや通勤できる所に配属されるなど、行政の配慮が感じられるといった声が出された。
コロナ禍の影響で各地区の総会が書面開催等になったものの、その中で会員のつながりを大事にし、昇任教頭が孤立することがないよう配慮しながら、工夫して活動していることが紹介された。
「今後は状況をみながら研修会を開催し、職能向上を目指す」といった地区も。SNSやウェブ会議システムを使った会議や交流会を実施した地区の実践が紹介されるなど、活発な交流が行われた。
(関係団体 2020-09-10付)
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