道研　プログラミング教育充実へ　換気促す教材を開発　冬季室内の二酸化炭素量測定

（道・道教委 2020-12-24付）

田中主任研究研修主事を中心に開発した

　道立教育研究所は、プログラミング教育の充実を図るため、冬季における室内の二酸化炭素量を測定して換気を促す教材を開発した。来年度に計画している「計測・制御のプログラミング研修（技術・家庭）講座」で活用する予定。文部科学省の上野耕史視学官は開発した学習教材を高く評価し、今後の活用に期待を寄せた。

　教材は、センサーを用いて二酸化炭素量を測定し、換気の目処を伝えるランプ等を備えており、コロナ禍において、「暖房が必要となる冬季に室内の換気を促すには」という身近な課題の解決を図る。道研附属情報処理教育センターの田中耕一主任研究研修主事が中心となり開発を進めた。

　学習教材は、来年度の主催研修講座「計測・制御のプログラミング研修（技術・家庭）講座」での活用を予定している。中学校における生徒のプログラミング的思考を育成するため、実践的な指導力を向上させることが目的。受講者に対して機器の構成や役割を理解させることで、技術の「見方・考え方」に気付かせ、知識・技術を習得させる。

　教材開発の取組に関して、文科省の上野視学官は「各学校がこの教材を参考にすることで、生活や社会の中から問題を見いだし、経済性や安全性等の複数の側面から技術を評価し、具体的な活用方法を考え出す力や目的や条件に応じて設計したりする力などの育成が図られるもの」と高く評価し、北海道のプログラミング教育に期待を寄せた。

(道・道教委 2020-12-24付)