【解説】昨年の子に対する前兆事案722件
(解説 2021-01-21付)

 道警本部は、令和2年1年間に発生した子どもに対する前兆事案の届出受理状況をまとめた。累計で、前年比222件減の722件だった。

 前兆事案は、子ども(13歳未満)等を対象とする性犯罪などの凶悪犯罪の前兆とみられる声かけやつきまといのこと。

 昨年は、道内で前年比222件減の722件を受理した。

 態様別にみると、「声かけ」が305件と最も多く全体の42・2%を占めている。

 次いで、「つきまとい」が111件で15・4%、「容姿の撮影」が112件で15・5%、「身体露出」が67件で9・3%、「痴漢、身体接触」が62件で8・6%、「のぞき、盗撮」が10件で1・4%、ストーカー等が4件で0・6%、その他が51件で7・1%だった。

 発生時間帯は「午後3時台」が214件で最多。次いで、「午後2時台」151件、「午後4時台」116件、「午前6~8時台」68件などとなった。

 発生場所は「道路(歩道)上」が546件で最も多く、公園が107件、建物内が35件で続いた。

 発生時の子どもの状況は「登校・下校時」が378件で52・4%、「遊戯中」が166件で23%、「習い事・友人宅・買い物などへの行き帰り」が131件で18・1%、「その他」が47件で6・5%となった。

 警察署別の受理件数は、札幌方面の28警察署が486件で最も多かった。

 道警本部は、不審者に遭遇した際には、防犯ブザーや大声で近くの大人に知らせること、身の危険を感じた際は、近くの店や家に避難するよう周知。早期通報によって、行為者の特定や不審点の解消などに対応できることから、子どもから不審者情報を聞いた際は、速やかに通報するよう求めている。

(解説 2021-01-21付)

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