【解説】大学入学共通テスト終了
(解説 2021-01-19付)

 令和3年度大学入学共通テストが16・17日、全国で実施された。初の実施となった共通テストは、3ヵ月という長期にわたる臨時休業を経て、2度の緊急事態宣言の発令など、かつてない状況で実施されることとなった。

 試験会場は大学入試センターが各地域の出願者数をもとに決定しており、第1日程である16・17日の道内試験会場数は20大学26会場。16日、稚内北星学園大学会場では暴風雪で試験を30日に延期した。

 新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ、受験機会確保のために設定した追試験は30・31日に実施予定。全都道府県で会場が確保され、道内は5大学7会場で行われる。

 大学入試センターによると、3年度大学入学共通テストの道内受験率は、国語が86・4%、地理歴史、公民が77・5%、数学①が73・8%、数学②が64・7%、理科①が38・7%、理科②が39・3%、英語(リスニング)が86・4%、外国語(リーディング・筆記)が87・2%。

 不正行為は全国で4件発生し、定規の使用、カンニングペーパーの使用、試験終了後のマークシート記入が1件ずつあったほか、マスクの正しい着用を求める試験監督者の指示に従わなかった案件があった。

 萩生田光一文科大臣は15日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染状況から、各大学で行う2次試験の方法が変更されることも予想されると指摘。募集要項の変更を行う場合、文科省に速やかに報告すること、各大学のホームページで早急に情報提供に努めるよう求めているとした上で、「日帰りで受験できるように朝の受験時間を昼にするなどの柔軟な変更は、2次試験をやらないよりも前向き」と大学側の工夫と判断を尊重する姿勢を示した。

(解説 2021-01-19付)

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