【解説】３月大卒者就職内定８２・２％

（解説 2021-01-20付）

　文部科学省と厚生労働省は１５日、令和３年３月大学等卒業予定者の就職内定状況調査結果（昨年１２月１日現在）をまとめた。大学卒業者の就職内定率は、前年同期を４・９ポイント下回る８２・２％。地域別では、北海道・東北地区の就職内定率は８４・０％と５・０ポイント減少したものの、６地区中で最高となった。

　調査は平成８年度から開始。

　全国の国立大学２１校、公立大学３校、私立大学３８校、短期大学２０校、高等専門学校１０校、専修学校（専門課程）２０校の計１１２校を抽出し、６２５０人を対象に調査した。

　結果をみると、大学の就職内定率は８２・２％で、うち国公立大が１・９ポイント減の８７・８％、私立大が５・９ポイント減の８０・４％となっている。

　短大は１４・４ポイント減の５７・６％と大きく低下。高専は１・６ポイント減の９７・１％と依然として高く、専修学校（専門課程）は１１・７ポイント減の６４・４％だった。

　これらを合わせた卒業者全体に占める就職者の割合は、６・２ポイント減の７８・９％となっている。

　大学生の就職内定率を男女別にみると、男子が５・４ポイント減の８０・４％、女子が４・３ポイント減の８４・３％。文系・理系別では、文系が５・６ポイント減の８１・３％、理系が２・１ポイント減の８６・０％となった。　

　地域別（大学のみ）では北海道・東北地区の就職内定率８４・０％が最も高く、関東地区８３・４％、近畿地区８２・５％などと続いた。

　文科省と厚労省は、大学等の就職相談員と新卒応援ハローワークのジョブサポーターとの連携による新卒者等の就職支援などを行っており、引き続き関係府省と連携し、新卒者の雇用に関する施策の推進に努めていくこととしている。

(解説 2021-01-20付)