パネル討論と企業インタビュー 十勝で働く魅力を発信 十勝局 高校生向け動画制作(道・道教委 2021-01-27付)
高校生と企業人が地域をテーマにディスカッション
【帯広発】十勝教育局は独自の取組として、十勝管内で働く魅力や若手人材の活躍をDVD「とかちで、はたらこう!」にまとめ、管内高校生に向けて発信する。DVD作成は、新型コロナウイルス感染症拡大によって中止となった「とかちで、はたらこう!」シンポジウムの代替として企画。18日には幕別町内の十勝教育研修センターで高校生と企業人が働くことについて意見を交わすパネルディスカッションを開催した。十勝教育局では「十勝で働く職業人からの熱いメッセージを高校生たちに訴えていく」としている。
十勝教育局は、十勝で働く魅力や若手人材の活躍を発信することで、未来をつくる担い手である高校生に対し、地元で働く可能性に目を向ける機会を創出し、職業人として十勝で自分らしく暮らす将来像が描けるよう、働きかける内容の動画作成を企画した。
動画は2部構成。第1部は「十勝で働く。その魅力って?」をテーマとしたパネルディスカッション。帯広工業高校と帯広農業高校の生徒一人ずつと、帯広商工会議所と帯広二建会の会員企業代表が意見を交換する。
もう一つは管内高校生による企業へのインタビューを企画。撮影・編集には帯広三条高校放送局が協力。高校生が主体となって取材・制作することで生徒の実態に即した疑問や質問・意見が反映された生徒目線の動画を作成する。若手社員のインタビュー内容を卒業後のライフプランに生かし、自分の将来を創造するキャリア教育に活用していく。
十勝教育局は完成した動画について、ショッピングセンターや公共施設のディスプレイでの放映、局・十勝総合振興局ホームページでの配信を計画。
3月初旬には、管内の高校生に作成したDVDを配布する予定。
◆十勝で働く魅力テーマにパネル討論 次世代につなぐ人に 帯工・帯農生徒と企業人
第一弾となるパネルディスカッションが18日、幕別町内の十勝教育研修センターで開かれた。帯広工業高校、帯広農業高校の生徒と帯広商工会議所と帯広二建会の会員企業代表が、「十勝で働く。その魅力って?」をテーマに意見交換。高校生たちは将来の目標を語り、企業人は地元で働く楽しさや十勝の魅力などについて説き、積極的に意見を交流した。
DVD「とかちで、はたらこう!」制作のスタートとして開催。帯広工業高環境土木科の川崎遙人さん(2年)と帯広農業高農業科学科の飯田和也さん(2年)が、帯広商工会議所の野村文吾副会頭、帯広二建会の萩原一宏代表幹事と意見を交換した。司会はジョブカフェ・ジョブサロンの村上博子キャリアアドバイザーが務めた。
川崎さんは十勝管内の建設業を志望していることを明かした。その理由に東日本大震災や北海道胆振東部地震によって住民の暮らしと安全を守るインフラ整備の仕事に関心をもったことを挙げた。
飯田さんは実家の農業経営を継ぐため、農業の産業構造や最新技術について理解を深めようと、管内の農業関連企業への就職を考えていることを説明した。
野村副会頭は十勝の魅力について、道内・国内から訪れた顧客から「十勝は素晴らしい」と言われるくらい食や空気、水などのよい資源のそろった環境であることを強調。
若者に期待することとして、「十勝管内の人に息づく先人たちのチャレンジ精神を受け継ぎ、地域の活動や経済活動をつぎの世代につなげていく人になってほしい」と呼びかけた。
萩原代表幹事は若いころの自身の経験についてふれながら、「十勝は人に埋もれることなく、活躍した分だけ評価される土壌がある」と指摘。
地元で働く上で大切なこととして、「仕事を楽しむ」ことを挙げ、地元で様々な世代が刺激を与え合って働いていくよさを伝えた。
十勝教育局は「シンポジウムを動画制作のプロローグとして、十勝で働く職業人からの熱いメッセージをいただき、高校生たちに訴えていきたい」と話している。
(道・道教委 2021-01-27付)
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